高木豊がセ・リーグの助っ人たちを4段階で査定 「◎」「×」と評価されたチームは?
高木豊の助っ人通信簿 セ・リーグ編 外国人選手の出来は、チームの浮沈に影響を及ぼす。さて今季、助っ人たちのここまでの働きぶりは識者から見てどうなのか。かつて大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)で活躍し、現在は野球解説者やYouTubeでも活動する高木豊氏が、外国人選手(野手/投手)の評価をチームごとに4段階【◎、〇、△、×】で評価した。 【写真】読売ジャイアンツ「ヴィーナス」オーディション密着取材・フォトギャラリー (※)成績は6月16日時点。一軍での出場がない選手、出場試合数が少ない選手に対してのコメントは省略(成績のみ掲載)しているが、評価の対象。育成選手は評価の対象外。中日のダヤン・ビシエドは今季から日本人枠の扱いだが、評価の対象とした。 ◆広島【野手×/投手△】 「先発の(トーマス・)ハッチはオープン戦で低めを意識したピッチングを見た時、『ある程度試合を作れるんじゃないか』と思いましたが、苦しんでいますね。特筆するようなボールが何もないんです。なので、コントロールが相当よくないと抑えるのは難しいですよ。 (テイラー・)ハーンはまだ試合数が少ないですが、球が速いですし、スライダーも含めて制球がいい。チェンジアップなどもあるみたいですし、かなり期待していいと思います。このクラスの左ピッチャーが終盤に控えているのは、相手にとって脅威です」 <評価対象となった助っ人の成績> (New/野)レイノルズ 2試合 打率.000 0本塁打 1打点 出塁率.167 OPS.167 (New/野)シャイナー 2試合 打率.200 0本塁打 0打点 出塁率.200 OPS.600 (New/投)ハッチ 4試合 0勝3敗 防御率6.00 QS率25.0 (New/投)ハーン 6試合 0勝0敗 1ホールド1セーブ 防御率0.00 (投)コルニエル 3試合 0勝0敗 0ホールド0セーブ 防御率3.00
◆阪神【野手△/投手◎】 「(シェルドン・)ノイジーは序盤に苦しみ、その後はいい働きを見せる時もあって調子が上向きなのかなと思ったのですが、さほど上がりませんでしたね。タイプ的にはホームランを量産するバッターではありませんが、つなぐ意識や、右に打つ意識が高いですし、守備も悪くはない。使っていて安心感はありますよね。今後ノイジーの力が必要な時も来るでしょうから、状態を上げていってほしいです。 投げるほうでは、(ハビー・)ゲラはセットアッパーもクローザーもこなせます。コントロールがバラつくこともあまりないですし、今はファームにいますけど、概ね期待どおりじゃないでしょうか。3敗していますが、試しながら投げていた部分もあるはず。日本の野球のレベルがある程度わかってきたと思いますし、これから気温が上がっていくと、もう少し球が速くなるような気がします。 先発の(ジェレミー・)ビーズリーはまだ登板数が少ないですが、いいピッチングを続けていますし、今後も先発ローテーションの柱のひとりとして期待できます。青柳晃洋の状態があまりよくないですし、ビーズリーにかかる期待は大きいです」 <評価対象となった助っ人の成績> (野)ノイジー 45試合 打率.238 1本塁打 8打点 出塁率.312 OPS.614 (野)ミエセス 14試合 打率.111 0本塁打 0打点 出塁率.158 OPS.269 (投)ビーズリー 5試合 3勝1敗 防御率1.78 QS率60.0 (New/投)ゲラ 26試合 0勝3敗 12ホールド8セーブ 防御率2.84