管理職の中途採用でウチの会社に「部長」として入社してくる方がいます…給料はかなり高いのでしょうか?
生産年齢人口の減少が叫ばれている昨今、管理職の人材確保は多くの企業にとって重要なポイントであるといえるでしょう。中には中途採用で管理職を募集する企業もあり、新しく「部長」として入社してくる方がいるケースも考えられます。中途採用で入社してくる部長の給料はどれくらいなのか気になる方もいるでしょう。 そこで今回は、管理職採用を実施する企業がある背景や、中途入社で入社してくる部長の給料はどれくらいなのかについて調べてみました。企業規模や年齢によって平均年収に幅があることも分かりますので参考にしてみてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
中途採用で「部長」が入社!? 管理職採用を実施する企業がある背景や求められる人物像
企業が管理職の人材を確保する方法には、新卒採用や一般職採用で入社した社員を対象に人材育成をするか、管理職の中途採用を実施することが挙げられます。企業によっては、人材育成に時間やコストをかけることが困難で、管理職の中途採用を積極的に行う場合もあるようです。 加えて近年では、管理職へ昇進したいと考える人材が不足しているともいわれています。 管理職になりたくない理由には「責任が重い」「割に合わない」「仕事や残業が増える」などが挙げられ、今の仕事内容を続けたかったり、仕事よりもプライベートを優先したかったりする人も多いようです。人材育成が困難な状況では、質の高い人材の中途採用によって管理職を確保する方法が効果的であるといえるでしょう。 部長クラスの人材には、特定の業務に関する高い技能が求められます。また同業種での経験、判断力やリーダーシップに優れていることや、まとめ役としての経験も必要です。部長としての業務を遂行するための経験や技能が重視されるといえるでしょう。
中途採用で入社してくる「部長」の給料はどれくらい?
中途採用で「部長」が入社してくるケースも考えられますが、部長の給料はどれくらいなのでしょうか。総務省統計局の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、部長クラスの平均年収は939万4100円であることが分かります。 とはいえ部長の平均年収は年齢や企業規模によっても異なるため、中途採用で入社する部長がみんな年収900万円以上をもらうわけではありません。同調査から年齢ごとの年収をまとめると以下のとおりです。 ●30~34歳:812万3500円 ●35~39歳:799万7200円 ●40~44歳:851万2300円 ●45~49歳:954万6200円 ●50~54歳:973万2700円 ●55~59歳:1007万1400円 企業規模によっても部長の平均年収には以下のような差が出ます。 ●1000人以上:1251万300円 ●100~999人:960万5300円 ●10~99人:731万1200円 同調査から、中途採用で入社してくる部長の年収は、年齢や企業規模によって700万円から1000万円を超える場合も考えられます。