ドラフトでの不平等!? 逆指名でプロ入りした名選手(5)メジャーを視野も巨人へ
2024年プロ野球ドラフト会議が、10月24日に開催。数々のドラマを生んできたドラフト会議だが、以前は希望する球団を宣言できる逆指名制度が存在した。1993年に導入され、自由獲得枠、希望入団枠制度と名称を変え、2006年まで存続した。そこで今回は、逆指名制度で入団した名選手を紹介したい。
上原浩治
・投打:右投右打 ・身長/体重:187cm/87kg ・生年月日:1975年4月3日 ・経歴:東海大仰星高 - 大阪体育大 ・ドラフト:1998年ドラフト1位 大学卒業後のメジャーリーグ挑戦も視野に入れていた上原浩治。その動向に注目が集まったが、読売ジャイアンツを逆指名し、NPBでキャリアをスタートさせた。 東海大仰星高時代には無名に近い存在だったが、大阪体育大でその名を全国に轟かせた上原。ドラフト時にはメジャー球団を含め複数球団が獲得を目指す中、最終的に逆指名で巨人入りを決断した。 ルーキーイヤーから20勝4敗、勝率.833、179奪三振、防御率2.09と圧巻の数字を残し、投手4冠(最多勝、最高勝率、最多奪三振、最優秀防御率)に加え、沢村賞を獲得。 その後はチームのエース格として活躍し、2007年にはクローザーに転向。同年に32セーブを挙げるなど、先発・リリーフともに多くの実績を残した。 2009年から海を渡ると、2013年にはボストン・レッドソックスの守護神を担い、ワールドシリーズ制覇に大きく貢献。日米通算100勝100ホールド100セーブという唯一無二の数字を記録し、2019年に現役引退した。
ベースボールチャンネル編集部