最期まで愛情と責任持って ペットの適正飼養啓発 世界自然遺産の奄美大島・徳之島
ペットの正しい飼い方を啓発する街頭キャンペーンが25日、鹿児島県奄美大島と徳之島の5カ所であった。行政と民間団体の関係者がスーパー前で買い物客らにチラシを手渡し、「ペットは最期まで愛情と責任を持って飼ってください」と呼び掛けた。 世界自然遺産に登録された奄美大島と徳之島では、野生化した犬(ノイヌ)や猫(ノネコ)が在来の希少生物などを捕食し、生態系への影響が懸念されている。キャンペーンは両島の国、県、市町村などの関係機関で構成する「ノイヌ・ノネコ対策検討会」が2015年から実施している。 奄美市名瀬のタイヨー浦上店前では、関係者10人がチラシとポケットティッシュを配布。訪れた買い物客へ「ペットは正しく飼ってください」「放し飼いはやめましょう」などと呼び掛け、犬・猫の室内飼育の徹底や、繁殖を制限するための不妊・去勢手術、マイクロチップの装着、終生飼養などの周知を図った。 同日は瀬戸内、徳之島、伊仙、天城の4町でも同様の街頭キャンペーンがあった。