どちらも全国レベル「相撲×ピアノ」二刀流の小学生 原動力は“負けず嫌い” 将来の夢は「科学者×実業家」
■手先が不器用 克服するためピアノを
体を動かすのは得意でしたが、苦手なことも。 秋山慶太郎さん: 「手先が不器用すぎたからです。丸をはさみで切る時も三角になったりします」 それを克服しようと4歳で始めたのがピアノでした。 母・晶子さん: 「1つの曲が弾けるまではかなり大変で、もうこれは向いてないんじゃないかなと思ったことも何度もありました」
2年生の時、初めて出場したコンクールの地区予選では最下位でしたが、練習を重ね4年生と5年生の時には、7000人近くが参加する日本バッハコンクールの全国大会に出場。 5年生の時に「小学5・6年A部門」で出場者196人中20人の金賞に選ばれました。
指導してきた小池由美さんはー。 YUMI MUSIC STUDIO・小池由美さん: 「パワーの塊だと思います。生命力の塊というか、生きる力がみなぎってくるような。前は器用ではなく、時間はかかっていたが、前よりは早くなってきました」 秋山慶太郎さん: 「すらすらきれいな音で弾けるようになるまでの過程が楽しいです。相撲をやっていると、生命力がこもった演奏に生きてるかなと思います」
■小学1年生の時に出会った相撲
慶太郎さんの「負けず嫌い」が遺憾なく発揮されてきたのが、小学1年生の時に出会った相撲です。 両親の勧めでわんぱく相撲の諏訪圏大会に出場。未経験ながら、1年生の部で優勝。 陸上競技や体操と並行して相撲も習い始めました。
4年生で初めて全国大会に出場。 5年生の時は、諏訪圏大会は準優勝。県大会に進みましたが振るわず、全国大会には出場できませんでした。 秋山慶太郎さん: 「(全国大会に)5年生の時はいけなくて、それがとても悔しかったので6年生は絶対出たいなと思い相撲に絞りました」
再び、全国大会へ。 稽古を積みながら体重の増量にも取り組み、重くなると不利な陸上競技と体操はセーブして相撲に専念してきました。
その結果、諏訪圏大会は優勝。県大会では4位入賞を果たし、全国大会出場の切符をつかみました。 秋山慶太郎さん: 「全国大会に出るために毎日練習していたので、とても感動しました」 そして、迎えた両国国技館での全国大会。 初戦で惜しくも敗れました。 秋山慶太郎さん: 「対策とかもやってたんですけど、負けちゃって悔しかったです」