ロシア対NATOの最前線「スヴァウキ・ギャップ」の戦略的価値――同盟の信頼性と「導火線」
Copyright (c) 2021 SHINCHOSHA All Rights Reserved.
ロシアのウクライナ侵略(以後「ウクライナ戦争」という)はロシアの思惑とは裏腹に長期化しつつあり、ウクライナの被害は刻々と拡大している。2008年のジョージア紛争、2014年のクリミア半島併合とこれに続くウクライナ東部ドンバス地方への介入など、21世紀のロシアはかつての帝政ロシア、あるいはソ連時代の版図を回復しようというあからさまな領土的野心に基づいて行動してきた。 現在ウクライナ戦争は隣国モルドヴァへ拡大するリスクが指摘されており、また スウェーデンとフィンランドがNATO加盟に向けて国内で議論を進める など、ここにきて欧州安全保障の地図が大きく塗り替えられつつある。
本文:4,277文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
後瀉桂太郎