【春高バレー】共栄学園が4強! 秋本美空がバックアタック炸裂 ロンドン五輪銅の母・大友愛さんの前で決めた!
◆バレーボール ◇全日本高校選手権 第3日 女子準々決勝 共栄学園 2―0 東九州龍谷 (7日、東京体育館) 女子準々決勝が行われ、2005年度以来となる3度目の優勝を目指す共栄学園(東京)が、19年度大会覇者の東九州龍谷(大分)を2―0で破り、4強入りを果たした。共栄学園は、元女子日本代表の大友愛さんの長女で主将の秋本美空(3年)が長身184センチの高さを生かした多彩なスパイクでけん引。昨夏の全国高校総体3位の強敵を打ち破った。秋本は“3度目の正直”で4強以上のセンターコートを決めた。 第1セットからエース対決が火花を散らした。12年ロンドン五輪銅メダリストの愛さんを母に持つ共栄学園の秋本に対し、東九州龍谷は181センチの1年生・志願寺莉桜(ちゅうがんじ・りおん)。ともに将来の日本代表を有望視される。17―17の場面で左利きの莉桜がライトから決めると、次は秋本が3枚ブロックの上から強打をたたき込んだ。バックアタックも繰り出し、21―20ではサービスエース。スパイクレシーブも光り、共栄学園が25―21で先取した。 第2セットも秋本が止まらない。スパイクで連続得点を挙げると、4―1では相手のスパイクをシャットアウト。秋本に続き、8―4では宇津木乃愛のフェイクセット(スパイクを打つと見せかけてトス)。1年生の山下裕子が決めるビッグプレーも飛び出した。姉・風來(かえら、3年)との最後の「春高」に挑む東九州龍谷の莉桜もライトからの強打で執念を見せたが、力尽きた。 長身184センチの世代屈指のアタッカー・秋本は、1年時に春高バレーでベスト8。2年時の前回大会は、相手の徹底マークに遭い、初戦で姿を消した。3年時は主将としてチームを引っ張り、最後の「春高」で同校の05年度以来の日本一を目指す。 共栄学園は11日の準決勝に進み、前回大会覇者の就実(岡山)と対戦する。 ◆秋本 美空(あきもと・みく)2006年8月18日、神奈川県出身。18歳。元日本代表の母・大友愛さんの影響で、小2で競技を始める。共栄学園中3年時に全日本中学生選抜認定選手。共栄学園高1年時の22年にU―18アジア選手権優勝。23年に16歳で日本代表候補に初登録。24年U―20アジア選手権銀メダル。父は元柔道男子73キロ級世界王者の秋本啓之さん、母は愛さん。身長184センチ、最高到達点は301センチ。
報知新聞社