井上尚弥に9・7キロ特注MVP盾&記念ベルト3本など贈呈 全米記者協会授賞式で英語スピーチ
プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が全米ボクシング記者協会(BWAA)に選出されていた23年の年間最優秀選手賞(MVP=正式名称シュガー・レイ・ロビンソン賞)の授賞式に出席した。6日(日本時間7日)、米ニューヨークで行われた授賞式を兼ねた夕食会出席した約200人の前で英語を交えたスピーチも行い「この先の自分のキャリアも楽しみにしていてください」などとあいさつした。 BWAAのジョセフ・サントリキート会長からは年間最優秀選手賞の副賞として記念盾が贈られた。同会長によると、大理石を木枠に包んで製作される特注品で、約20ポンド(約9・7キロ)の重さがある。また19年のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝のドネア戦が同年のBWAA年間最高試合を授賞しており、その記念ベルトも手渡された。またBWAA会員の1人となる米老舗専門誌ザ・リングのダグラス・フィッシャー編集長からは同誌の年間最優秀選手賞のベルト、同誌認定スーパーバンタム級王座ベルトの2本も贈られていた。 さらにダイヤモンドが散りばめられた高級時計など次々とMVP副賞が贈呈されていたという。 ◆シュガー・レイ・ロビンソン賞 米老舗専門誌ザ・リング編集長ら米主要メディア記者たちで構成されるBWAA会員の投票で決まる年間最優秀選手賞。レジェンドの元世界2階級制覇王者ロビンソンの名がつく。1938年から表彰が始まり、初代王者は元世界ヘビー級王者ジャック・デンプシー(米国)。3回の最多受賞はムハマド・アリ、ジョー・フレイジャー、フロイド・メイウェザー、シュガー・レイ・レナード(すべて米国)、マニー・パッキャオ(フィリピン)の5人。2回受賞にはマイク・タイソン(米国)ら。 ◆米国ボクシング記者協会(BWAA) 1926年2月、米ニューヨーク・マンハッタンで設立。米国ボクシングのジャーナリズム、刊行誌(電子版含む)、映像で最高の専門的および倫理的基準を育成し、スポーツをカバーする人々のためのより良い労働条件を促進ことを目的とした組織。プロのメディア組織で、ブロガーやファンは会員として認められていない。定期的に特定の報道機関に記事が掲載されているプロのジャーナリストで構成される。年間表彰は1938年から開始。公式サイトでは「かなりの数の申請者が入会を認められていない」とし、全米野球記者協会(BBWAA)など他のプロライター組織によって維持されている組織と「同じ基準の必要性を反映している」と強調されている。