SL人吉の「ハチロク」が故郷に 熊本、11月から駅前で展示
人気観光列車「SL人吉」をけん引し、老朽化で3月に引退した蒸気機関車(SL)、通称「ハチロク」が2日、北九州市での見学会を終え、“故郷”の人吉駅(熊本県人吉市)の前に到着した。解体されトレーラーで運ばれた車両は今後組み立てられ、「誕生月」とされる11月中旬から人吉駅前で展示される予定。 この日は、SLの燃料となる石炭や水を積んでいた「炭水車」がトレーラーの荷台から降ろされた。駆けつけた松岡隼人人吉市長は「待ちに待ったSLが帰ってきてくれた。この地域をしっかりとけん引してほしい」と喜んだ。 SLは1922年製造で、2009年から熊本―人吉間で運行。今年3月に引退していた。