維新、首相指名の決選投票も馬場氏に投票へ 石破氏の選出確実な情勢
日本維新の会の藤田文武幹事長は5日、今月11日召集の特別国会での首相指名選挙について、党として決選投票を含めて馬場伸幸代表に投票すると明言した。国会内で記者団の取材に語った。 首相指名選挙をめぐっては、国民民主党もすでに決選投票を含めて玉木雄一郎代表への投票を決めている。衆院では、馬場、玉木の両氏が決選投票に残らなければ、維新38、国民民主28の計66議席が無効票となり、自民党から大量造反が生じない限り、石破茂首相(自民党総裁)の選出が確実な情勢だ。 藤田氏は記者団に「(10月31日の常任役員会で)現代表の名前を自信を持って書くことが最も正しいという意見が、ほぼ全員から出た」と語った。11月10日に両院議員総会を開き、馬場氏への投票を正式に決めるとした。 首相指名選挙は衆参両院で行われ、1回目の投票で過半数を獲得した国会議員がいない場合、上位2人による決選投票となる。決選投票は、比較第1党である自民の石破氏と、比較第2党である立憲民主党の野田佳彦代表で争われる可能性が高い。(小林圭)
朝日新聞社