東芝が米原発子会社の損失開示遅れで会見(全文3完)
ウェスチングハウスの単体決算の営業赤字について
TBSテレビ:TBSテレビのカネダと申しますけれども、資料の5ページ目のところだったんですが、これは原子力事業のこのWEC買収して以降の連結業績の推移を書かれていると思うんですが、これはWECグループ全体では、累計で営業黒字を確保していると思うんですが、一番下の右下のこのWEC単体決算で、これ累計だとこれ、営業赤字という、290ミリオンで営業赤字ということで、その理解はよろしいんでしょうか。 志賀:これは、この数字そのものでございますけれども、12年度、13年度の減損というのが効いてございますので、収益力というか、利益を稼ぐ能力としてはこの分を割り戻した形で評価していただくのが正当かなと思っております。 TBSテレビ:これまでの説明で、グループとしての将来的な収益性があるということは理解できるんですけれども、ただ、今、足元で営業赤字290ミリオンも計上している中で、いまだにこのウェスチングハウスについて、東芝全体でののれん代を減損しないという判断に至ったという根拠をあらためて、これは室町社長からお示しいただきたいんですけれども。 志賀:すいません、まず、私のほうから申し上げますけれども、USギャップに従った私ども、のれんの減損の評価をしておりますので、意図的な減損というのも逆にできません。従いまして減損評価というのを淡々と毎年やって、その結果で減損ということになれば減損になります。今回、単体のほうで減損評価が出たところでご報告しなかったのは、非常に申し訳なく反省しておりますけれども今日、ご説明した評価、これを毎年やっていくという形で結果が出てくるというふうに判断しております。 司会:よろしいでしょうか。 TBSテレビ:ごめんなさい。WECと、ウェスチングハウスと東芝では現在、原子力事業に関しては、相互取引はどれぐらいあるんですか。 志賀:数字的に、連結調整のところに出ている数字がそれに相当するとみていただければいいかと思います。具体的にはですね、主なものを申し上げますと、1つは米国のAP1000、これのタービン、これはウェスチングハウスが主契約になって東芝のほうに来ております。また、大型の炉内構造物についてもございます。モジュールという構成要素にもございます。また、サービスのほうにつきましても、私どもの米国のほうのBWRの案件等で協力してやっているもの、またウェスチングハウス・ジャパンというのが日本にございまして、そちらがPWR関係の電力さまのお仕事をしておりますけれども、その一部を東芝のほうがウェスチングハウス・ジャパンのほうから受けるということもございまして、数字的には申し訳ありません、今、私の手元にございませんけれども、ここの連結調整というのは基本的にその数字だと解釈できるかと思います。 TBSテレビ:最後の質問ですが、連結調整で見ると、じゃあ、マイナスになってますよね。それで十分なシナジーというか、原子力事業として国内とWECを一体化して見る正当性というのはこれで主張できるんでしょうか。 平田:すいません。志賀が今申し上げましたのは、例えば6ページをご覧いただきたいんですが、売上高のところでございまして、そこに、上段からWEC、WEC外、それから、連結調整とございまして、ここの連結調整の欄が、これがWEC社と東芝単体の原子力がやってるところの取引の消去を行ってる欄でございまして、おおむねこの金額がWECと東京との取引額というふうにご理解ください。売上高ベースということでございます。 司会:よろしいでしょうか。それでは、先ほどから挙げておられる一番後ろの方かな。最後のご質問にさせていただきますけど。