東芝が米原発子会社の損失開示遅れで会見(全文3完)
営業損益の黒字転換の見込みは?
プラッツ:プラッツのヤマグチと申しますが、先ほどの受注案件獲得目標64基というところで、非常にラフ、大ざっぱで結構なんですが、ざっくりとその、例えば中国を含めアジアで半分とか、ちょっとブレークダウンをお伺いしたいのが1つと、先ほどの質問と直するかと思うんですが、ウェスチングハウスのいわゆるオペレーティング、営業損益というのは過去数年、それから向こう2年間100億ずつぐらいの損失を見込んでおいでですけれども、これいつごろから黒字転換にさせていくのか。志賀副社長、もしくはRoderick社長、お伺いできますでしょうか。 志賀:じゃあ、私のほうからまず、お答えいたします。受注に関しては先ほどグラフ、示しましたけれども、われわれの受注活動をしているところが示してございます。例えば、ここで、UKなどは先ほどのNuGenがございますので、ここで3基というのは見込んでおります。またインドのほうはご承知だと思いますけれども、すでに私どもサイトのほうは決まっております。最大数基ということになっておりますけれども、これにつきましては、インドとのまだ政策的な話が済んでいないところもございます。原賠法等のですね。そういうところがございますけれども、それも解決できるだろうというふうに思っておりますので、インドなども入ってございます。 また米国につきましても現在4基造っておりますけれども、次の後続のものが出てくるということで交渉もしておりますので、そういうものも入ってございます。さらに日本政府のほうに支援していただいているカザフスタン等につきましても当然入っているということで、ここでは400基ということで書いてございますけれども、これのほとんどの国に対して、私どもとしては強い期待を持っているということでございます。 司会:よろしいでしょうか。 志賀:また、すいません。中国に関しては、今後、大幅な受注があると思っています。ただ、この場合はプラントの受注というよりは、主要な機器のプラントの受注ということになって考えておりますので、ビジネスプランの中には入れておりますけれども、プラントの数ということでは今、除外はしております。 また、ビジネスのほうの今後の建設のほうの黒字化ということでご質問いただいたんだと思うんですが、それにつきましては。 プラッツ:ウェスチングハウスのほうの黒字化ですね、先ほど。ウェスチングハウスの要するに営業損失というのは、まだ16、17でしたかね。年度までは赤を見込んでいらっしゃる、100億くらいだったかと思うんですが。要するにウェスチングハウスとして建設のビジネスではいつごろ黒字化を。 志賀:ウェスチングハウスの建設のビジネスということですね。 プラッツ:はい。 志賀:私どもとしては今回の黒字化ということになりますと、今回の米国のほうにつきましては契約変更もできたんで、きちんと黒字化にしていこうと思っておりますけれども、その利益率としてはそんなに大きなものになるとは思っておりません。従いまして次のプロジェクト、英国も入りますけれども、そういうところではきちんと黒字化になってくると思います。 また私どもこのプラント以外の新プラントにつきましても、例えばUAEのコンポーネントなどをわれわれ、納めております。そういうものについては非常に好収益で受注できておりますので、そういう形、新規建設の中でも一部のものについては非常に好収益になっております。全体としては今、申し上げましたように、次のプラントのところできちんとした黒字化にしていきたいと思っております。 プラッツ:ウェスチングハウスもしかりという意味。 志賀:ウェスチングハウスとしてということです。 プラッツ:としてということですか。すいません、もう1つだけ。ウェスチングハウスの現在株式80数%を保有していらっしゃると。買収して以来、それはいわゆる過半数にとどめる意向だということは数年間言っていらっしゃって、要するにパートナーを模索しているのではないでしょうかと思うんですが、そうであればその進捗状況、もしくはその方針が変更されているんであればどういう状況なのか、簡単でお伺いできますでしょうか。 志賀:現状ではそういうお話をさせていただいているところはございますけれども、実際、その秘密保持ということもございますので、それについての具体的なお話はできないというのが現状でございます。ご了解いただければと思います。 司会:よろしいですか。 プラッツ:じゃあ、方針は変わっていらっしゃらないということですか。 志賀:はい? プラッツ:方針は変わってらっしゃらないと。 志賀:変わってません。 司会:はい。それでは、今お2人挙げていらっしゃいますので、このおふた方を受けて終了とさせていただきたいと思うんですが、まず、前のそちらの男性の方から。