年末年始、大切な人と飲みたい特別な一本。「ヴ―ヴ・クリコ」の美しきロゼ
今年12月末、「ヴ―ヴ・クリコ」より最新ヴィンテージ「ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム ロゼ 2015 × パオラ・パロネット」が登場。イタリアの陶芸家 パオラ・パロネットが手がけた“ペーパークレイ”という技法によるボックスも洗練されて美しい。この華やかさが際立つシャンパーニュの秘密を、セラーマスター(最高醸造責任者)のディディエ・マリオッティ氏に聞いた 「ヴ―ヴ・クリコ」の畑。ここから芳醇で美しいピノ・ノワールが生まれる 数あるシャンパーニュの中でも、その華やかさで多くの愛好家を魅了しているのが「ヴ―ヴ・クリコ」だ。1772年、ランスに創業した老舗メゾンで、2代目当主フランソワ・クリコの妻であるマダム・クリコ(バルブ=ニコル・ポンサルダン)が、夫亡き後、27歳の若さで自ら指揮を執り、自社のシャンパーニュをロシア宮廷に売り込んで、メゾンを大きく発展させたのは、ワインの世界では有名な話。マダム・クリコは先見の明があった人物で、ルミュアージュ(ボトルの瓶口に澱を集めるために少しずつボトルを回していく作業)のためのピュピトルという動瓶台を開発したことでも知られ、シャンパーニュ造りに革新をもたらしたことでも知られる。
「ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム ロゼ 2015 × パオラ・パロネット」 フランス・シャンパーニュ地方。ピノ・ノワール90%、シャルドネ10%に赤ワイン(ピノ・ノワール)13%をブレンド。美しいロゼ色が印象的でアロマティック。果実を使ったデザートなどにも。 750ml ¥50,380(ボックスつき) 「ヴ―ヴ・クリコ ラ・グランダム ロゼ 2015」も、マダム・クリコの“革新”が生み出したシャンパーニュだ。マダム・クリコが活躍した時代、ロゼは白ワインにエルダーベリーなどや黒ブドウを添加して造られていた。マダム・クリコは「添加するのは自社の最高品質のピノ・ノワールのみ」とブージー村のクロ・コランの畑のブドウを使用し、初のブレンドスタイルのロゼ・シャンパーニュを誕生させたのだ。そして、その手法は現代まで大切に守られている。 「ラ・グランダム(偉大なる女性)」はマダム・クリコのシャンパーニュへの深い愛と功績を称え、1990年に誕生した特別なキュヴェで、優雅でふくよかな果実味と凜とした酸味が、確かに、マダム・クリコその人を思わせる。「ヴ―ヴ・クリコ ラ・グランダム ロゼ 2015」はチェリーなどの赤い果実の香り、ナツメグ、クローヴ、バラやスミレのフローラルなニュアンスが魅力的。タンニンの質感はシルキーで、奥行きがある味わいだ。