被害が急増しているSNS型投資詐欺 被害者が巧妙にだまされたその手口を語る
近年被害が急増しているSNS型投資詐欺。スマホなどが入り口になってしまう、犯罪の被害に遭った女性がインタビューに応えました。巧妙化するその手口とは? SNS型投資詐欺 被害者: 「一生懸命、人生の一生懸命の貯金、最悪の人(に)払った。振り込みして。本当に悔しいだよ」 そう語るのは清水区に住む62歳の女性。 彼女はSNS型投資詐欺の被害に遭い180万円をだまし取られました。 SNS型投資詐欺とは、インターネット上で出会った人をSNSに誘導し、投資に関するメッセージのやりとりを重ねて被害者を信用させます。 その後「投資金」や「手数料」などの名目で、金銭を犯人の口座などに振り込ませる詐欺です。 この女性もインターネット上で犯人と知り合い、その後しばらくSNSでやり取りをしていたところ、投資を勧められたということです。 SNS型投資詐欺 被害者田中さん(仮称): 「最初40万振り込みした。そのコンビニの従業員たちはすごくいい人。たくさんお金振込して「詐欺じゃないか」(と声をかけてくれた)やさいしいのよ。私「大丈夫だよ」」 コンビニ店員は高額振り込みを不審に思い声をかけますが、翌日女性は再度40万円を振り込みます。 すると後日、銀行口座には投資の利益として9万円が振り込まれました。 SNS型投資詐欺 被害者田中さん(仮称): 「いいかもしれない。私すごい(ノイズ)信じれてる。それで9万円すぐもらうから(すぐもらえたから)」 すぐに利益が出たことで、余計に相手を信頼した女性はこの後、さらに100万円を振り込んでしまいます。 SNS型投資詐欺 被害者田中さん(仮称): 「それで銀行の人はすごく「詐欺じゃないですか?このたくさんの振込した」「家族一緒に来ていないの?」私、厳しい。「大丈夫だよ。」そういう風に話して振り込みしました。」 コンビニ店員や銀行員から声をかけられ、詐欺を疑うタイミングはあったものの、完全に男を信頼している女性は被害に気づくことが出来ませんでした。 しかし、相手からの要求がエスカレートしたことで、女性が振り込みを断ると、態度は一変。 メッセージ上でけんかをする日々が続いたということです。 そこで女性は初めて詐欺を疑い、警察に相談したということです。 被害が急増しているSNS型詐欺。 今年の被害件数と被害額は共に去年の5倍以上だということです。 危機的な状況に県警は注意を呼びかけます。 清水警察署松田良明副署長: 「やはりSNS、インターネット上で色んな方と知り合いになるかと思いますけれども、お金の話がでたら特に注意をしていただきたいと思います」