<怪獣8号>テレビアニメ初主演の福西勝也 瀬戸麻沙美、加藤渉と熱い思いで話題作に臨む
福西さん どれくらいの期間が必要なの?
加藤さん 1週間くらいなんです。だから難しいんですよ。
◇瀬戸麻沙美が込めた思い
--瀬戸さんはミナをどのように演じようとした?
瀬戸さん どの作品もそうなのですが、オーディションを臨むにあたって、いろいろな役者のお芝居を知っているからこそ、自分だったらどうやるか? あの人だったらどうやるのか?と考えてしまうんです。「怪獣8号」は最初、テープオーディションで、その後にスタジオオーディションの機会をいただいたのですが、スタジオで女性声優の方が何人かいらっしゃって、ミナっぽい! どのミナも分かる!となりまして……。いろいろな可能性があると感じました。難しかったのが、カフカに対するミナの想(おも)いをこぼすせりふです。ミナの普段の防衛隊の隊長としてではない表情をチラリと見せた方がいいのかな?と思いつつ、あからさまにしないで、あまり抑揚を付けずに演じてみたところ、「もう少し隊長ではない部分も出してほしい」というお話があり、調整して臨みました。実際の収録で、このシーンがきた時、自分が最初に思っていた通りに演じたら、OKが出たんです。
加藤さん そういうことってありますよね。オーディションで、レノは熱いやつだろう!と熱く演じたら、「もっとクールに」というお話があったのですが、本番で、かましたれ!という気持ちで、熱く演じたらOKが出たことがありました。
瀬戸さん オーディションでは、演者の幅を見てくださっていて、いろいろな可能性を探ってもらえました。現場で生まれるものもありますし、楽しく演じています。物語は、ミナが隊長になってからはじまるので、そこまでの過程が気になっていたのですが、収録している時期に連載で過去が明らかになったんです。隊長になるまでの葛藤、悩みが描かれていて、連載中の作品なので、新しい情報も入ってきますし、柔軟に演じようとしています。隊員たちは同僚と絡んだり、明るい日常会話もありますが、ミナは少ないですし、年上の人と接する際のしゃべり方、オペレータールーム、戦場などの空間を意識しようとして演じています。