虎のソナタ 何事もなかった’25阪神カレンダーに一安心 青柳移籍しても中日に比べればかなりマシ!?
兄がオリックスファン、弟が中日ファンという甥っ子兄弟に、両球団のカレンダー(壁掛け用)をプレゼントした。 【写真】2025年度版タイガースカレンダーの表紙 「3月は高橋宏斗や。出世したなぁ」 「オリックスの岸田監督はどこにいるんや?」 2人は1月から順番にめくって、うれしそうに眺めていたが、そこで衝撃の事実を知ることに。 どの球団のカレンダーも、年頭の1月や、開幕月でもある3月は「チームの顔」が登場するのが慣例。阪神の場合は1月は藤川新監督がド~ン。3月は近本が選手で唯一の単独で颯爽と。納得のラインアップだ。 中日の1月は誰が飾っているか、知ってました? なんとライデル・マルティネスなのだ。しかも、たった一人で登場というVIP待遇! 竜史上に残る最強守護神ではあるけれど、すでに巨人に移籍してしまっている。中日ファンは、新年の1カ月間を〝出ていった助っ投〟を眺めながら過ごさなくてはいけないのだ。 さらにいえば、中日の2月は小笠原(柳と2人で)。こちらもポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を模索中。いなくなる確率は低くない。 毎年、この手の話題で騒がれるのだが、カレンダーの作成作業はシーズン終盤の9月頃から。その時点では、選手の去就も分からないし、ましてや移籍の噂があっても、その選手を抜きにして新年度カレンダーのページ構成はできない。 とはいえ、中日カレンダーの1月&2月を眺めながら、なんとかできなかったのか? 善後策はなかったのか?と考え込んでしまった。 その点、阪神はかなり平和なカレンダーといっていい。新外国人選手としてデュプランティエが発表されて、2025年の陣容はほぼ固まった。唯一、ポスティングシステムによる米大リーグ移籍を目指す青柳だけが未定だが、大山も、原口も、坂本も、糸原も残留して、何事もなかったかのように(?)カレンダーにその姿を連ねている。 もし、大山が巨人に移籍して、来年の阪神カレンダーに笑顔で登場していたら(大山は4月に岩崎と並んで登場)、虎党はどんな顔をして1カ月間見つめていたのだろうか。そう考えると、残留してくれて、ホッ! 青柳も9月に登場しているが、「1人だけ」ではなく高橋、前川、小幡というスター候補と一緒。万が一、去ってしまっても、衝撃度は中日カレンダーに比べれば、かなりマシだ。