時速194キロ走行、危険運転致死に問われた元少年「加速して心がわくわくした」…大分地裁で被告人質問
大分市で2021年、時速194キロで乗用車を走行して右折車に衝突し、同市の会社員小柳憲さん(当時50歳)を死亡させたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死)に問われた元少年(23)の裁判員裁判の被告人質問が12日、大分地裁(辛島靖崇裁判長)であった。元少年は「アクセルを踏み込んで加速する感覚を楽しんでいた」とスピードを出した理由を述べた。
元少年は弁護側の質問に対し、「アクセルを踏み込むとエンジン音が聞こえ、加速して心がわくわくした」と説明。事故時は「150キロくらいの感覚だった」とし、一般道を時速170~180キロで走行した経験も「5~10回くらいあると思う」と明かした。
起訴状では、元少年は21年2月9日深夜、大分市の県道交差点で、制御困難な時速194キロで走行。右折を妨害する目的で進入して車に衝突し、小柳さんを死亡させたとしている。