「“大補強”はライデルだけだろ！」中畑清が巨人補強に喝を入れるわけは…「甲斐拓也は攻撃力がなあ」「生え抜き若手の台頭が急務じゃないの？」
巨人のレギュラーは球界のレギュラー
中畑氏は1976年から1989年まで巨人一筋ですごした現役時代、ジャイアンツのレギュラーとしての誇りを教わった。だからこそ、後輩たちにも誇りを持って振る舞ってほしいと続ける。 「『球界のレギュラー』だからね。ただの『ジャイアンツのレギュラー』じゃないから。そこの重さが違うんだ。俺たちはそういう教育を受けてきた。江川(卓)にしても西本(聖)にしても、原(辰徳)にしても、篠塚(和典)にしても、日本を代表する選手だという自覚を持ってやってきたと思うよ」 現在のチームを見渡すと、打線の中心には本塁打王3度の岡本和真が座っている。だが、中畑氏には「物足りない」と映っている。
岡本はまだ何かが足りない
「成績を出していて、年俸(=2024年の契約更改で来季チーム最高の推定年俸5億4000万円に)だっていいだろ。もっと応援されたっていいはずだよ。もっと(テレビ)コマーシャルのオファーがどんどんあってもいいんじゃないの？ ジャイアンツで4番をずっと打ち続けて、(ホームランを)6年連続30本打ってるんだから、実力は疑いないんだよ。 それで給料は上がってるけど、中身はどうなんだってことを俺は言いたいんだよ。もっと評価されていいんじゃないの？ 何かが弱いと思うんだよな。何かが足りないと思うんだよな。何かがもったいないと思うんだよ。もっとスーパースターになれるはずだ、って俺は期待しているんだから」 2024年の岡本は巨人の4番として全試合出場を果たしたが、中畑氏にすればまだ“何か”が足りない。
球界を引っ張っていく選手であってほしい
「プロ野球の世界にいるんだからさ、ファンからカネをもらえる選手にならないといかんだろう。ファンに認めてもらうというかさ。やっぱりONってそういう存在だったよな。ONは日本中の老若男女に応援される選手だったよな。考え方が古いと言われるかもしんないけどさ。ジャイアンツの選手であれば、そういうところの個性も含めて注目される選手でいてほしい。球界を引っ張っていく選手であってほしいよな」 将来のメジャーリーグ挑戦を見据える岡本だが、渡米前に真のスーパースターになれるか。中畑氏のゲキに応えて主砲がさらなるスケールアップを遂げれば、巨人のリーグ連覇＆日本一も見えてくるはずだ。 〈全2回の2回目/1回目では田中将大獲得の“予言”についてキヨシ節が炸裂！ 〉
（「プロ野球PRESS」中島大輔 = 文）
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