ギャラクシー・デジタルの目標株価を引き上げ:カナコード
ブローカーのカナコード・ジェニュイティ(Canaccord Genuity)は10日の調査レポートで、暗号資産金融サービス会社ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)は、同社の持つ強力な機関投資家へのエクスポージャーを考慮すると、デジタル資産の普及が続いていることから構造的に恩恵を受けるのに有利な立場にあるとし、同社の目標株価を引き上げた。 カナコードは、ギャラクシー・デジタルの目標株価を17カナダドルから23カナダドルに引き上げたが、格付けは「買い」のまま据え置いた。7日金曜日の取引は16.25カナダドルで終えた。 ジョセフ・ヴァフィ(Joseph Vafi)氏率いるアナリストらは、「デジタル資産が史上最高値付近で推移していること、規制面での行き詰まりが徐々に解消されていること、ギャラクシー・デジタルの事業遂行が良好で一部がサム・オブ・ザ・パーツ(SOTP)による評価を引き上げていることにより、目標価格を引き上げる」と述べた。 ここ数か月で「デジタル資産の主流での普及に向けたゆっくりだが着実な移行」が見られるとレポートは述べ、先月に米証券取引委員会(SEC)がイーサリアム現物ETF(上場投資信託)8本に対する初期段階の承認を予想に反して与えたことに言及した。 ギャラクシー・デジタルは、インベスコ(Invesco)、DWS、イタウ(Itau)などの主要プレイヤーと提携し、ETF市場で良好な足場を築いているとカナコードは指摘した。 その他の追い風としては、ロビンフッド(Robinhoo)が最近ビットスタンプ(Bitstamp)を買収することに合意したことが挙げられる。ギャラクシー・デジタルはビットスタンプの独占財務顧問を務めており、この取引はギャラクシー・デジタルの投資銀行業務能力を際立たせるものだったとアナリストらは指摘している。ギャラクシー・デジタルはまた、西テキサスにマイニング施設「ヘリオス(Helios)」を所有しており、エネルギーを大量に消費するAI(人工知能)企業が、最近のコア・サイエンティフィック(Core Scientific)のアプローチのようにビットコインマイニング企業との取引を模索し続ければ、この施設の価値が上がる可能性がある。 |翻訳・編集:林理南|画像:Danny Nelson/CoinDesk|原文:Crypto Mainstream Adoption Has Increased in Recent Months, Canaccord Says
CoinDesk Japan 編集部