船井電機、出版社が買収以降300億円資金流出…破産申請時は117億円超の債務超過
親会社の船井電機HDも214億円の債務超過に陥っており、現預金も9月末時点で約700万円まで減少し、「早晩資金繰りに行き詰まる」状態だった。
今月25日に予定していた従業員給与は計1億8000万円で、出金すれば、運転資金が1000万円を下回り、翌日から支払いができなくなる状況でもあった。
◆準自己破産=破産手続きのうち、取締役会などによる全社的な意思形成ができない場合、取締役や清算人が単独で申し立てられる破産。悪用されないよう、支払い不能や債務超過のいずれかであることを申し立てた本人が説明し、費用を負担する必要がある。法人の自己破産手続きでは極めて異例の方法。破産手続終結または廃止の登記をもって法人格が消滅し、残った債務は免責される。