【アレルギーに正しい理解を】卵や小麦などを使用しない商品だけのイベント「その人自身に耳を傾けて」
読売テレビ
東大阪市で開かれた食物アレルギーがある人も安心して楽しめるイベント。そこには“初めて”の体験に胸を弾ませる親子の姿がありました。 髙垣廣来くん 「いただきます!」 高校1年生の髙垣廣来くん、16歳。 母親の香央里さん 「そこのとこ、やめときや。白のところは豆乳クリーム。白の下はちょっと避けるように…」 廣来くんは生後7か月のときにアレルギーを発症。卵や乳製品、小麦に触れるだけでも命に関わります。 母親の香央里さん 「『もう生きていけないんじゃないか』と思ったりもしましたし、どうしようという感じ」 こうしたアレルギーのある人も安心して楽しめるようにと、卵や小麦などを使用しない商品“だけ”が並ぶイベントが開催されました。 髙垣廣来くん 「さくさくして美味しい!」 (Q :普段食べ歩きはする?) 母親の香央里さん 「まったく!これが初めてです!うれしい!」 髙垣廣来くん 「いつもは家からお母さんが作ってきてくれるものを食べていて、『みんないいな』と思ってたけど、きょうはそれができてめっち ゃ嬉しい」 しかし、アレルギーに配慮した食品も、全て食べられるわけではありません。 母親の香央里さん 「サバ入ってるんですね?」 店員 「サバ入ってます」 母親の香央里さん 「あーっ」 うどんの麺は米粉で作られていますが、廣来くんは、だしに含まれる「サバ」を食べられず、“だしのないうどん”に…。それでも、2人にとっては、外で楽しむ“初めて”のうどん。 母親の香央里さん 「戸惑われて、どうしたらいいんだろうと距離を置かれることがあるんですけど。『何アレルギーなの?』『どういった症状が出るの?』という感じで、その(アレルギーのある)人自身に耳を傾けていただけたらと思います」 思い込みや決めつけをせず、アレルギーを正しく理解することで、誰もが楽しめる場所が広がるかもしれません。