西部公民館で初となる「船橋オープンデータアイデアソン」 大学生らが参加
船橋市が持つ行政データ(=オープンデータ)を活用したまちづくりアイデアを若者中心に考えてもらう取り組みとして11月28日、「船橋市オープンデータアイデアソン」が西部公民館(船橋市本中山1)で行われた。(船橋経済新聞) 【写真】東邦大、千葉工大、日大、船橋情報ビジネス専門学校などから参加 主催は千葉県DX推進協議会。船橋市や「Code for Funabashi」、アーバンデータチャレンジ2024実行委員会などが共催し、NTT東日本、ジェイコムなどが協力。船橋市デジタル行政推進課が主導して実現した。 参加者の募集には、日本大学、千葉工業大学、東邦大学、千葉大学、船橋情報ビジネス専門学校が協力した。 「船橋市のオープンデータの開放率は全国でも有数のレベル。しかし市民にはあまり知られてない。これを活用することで行政サービス向上と利便性のアップが見込める」と同市デジタル行政推進課の宮内大史郎さん。「若い世代に知ってもらう機会として市民団体のCode for Funabashiと協力し合って3年がかりで準備を重ね、今回の初開催にこぎ着けた」とも。 船橋市からは観光、環境、防災の3つのテーマが挙げられ、市民からの公募で「若者とまちづくり団体のつながりづくり」という4つ目のテーマが課題として掲げられた。参加者が希望するテーマによって班分けが行われ、それぞれがアイデアを話し合った。 まず個人で考えたアイデアを出し合い、班ごとにアイデアを1つに集約。代表で発表する形式でワークショップを行った。ここで発表したアイデアは、地域課題の解決を目的に、地方自治体などの公共データを活用した「データ活用型コミュニティーづくり」などを目的に開催される「アーバンデータチャレンジ2024」に提出して、入賞を目指すことも視野に入れる。 40分ほどのワークショップで、観光分野からは「観光名所にQRコードを設置し、データを取り、観光客の属性などをオープンデータとして活用する」などのアイデアが、防災分野では「ゲーム形式で防災訓練の知識を学べるアプリ」などのアイデアが、まちづくり分野からは「地域のことをクイズ形式で学べるアプリ」などが、それぞれ発表された。 「細かく絞り切ったテーマではなかったにもかかわらず、多くの学生たちから活発な意見が出てうれしい。来年以降にもつなげていきたい」と宮内さん。「次回開催時期は未定だが、アーバンデータチャレンジのタイミングに合わせて開催できたら」と意気込みを見せる。
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