将来が心配で10個の保険に加入、毎月9万円の保険料は多すぎ!? 子育て中の自営業夫婦の悩みにFPがアドバイス!
■診断2 月々の保険料が9万円。赤字の原因はここ⁉ 自営業なので、将来何かあったときにカバーできるのは、保険かなと夫婦で話し合って、いろいろと選択しました。現在10個の死亡保障と医療保障の保険に加入しています。主に貯蓄型保険で、がん保険や収入保障型のものには入っておらず、いざというときは貯蓄からまかなう予定です。ただ、月9万円の保険料をこのまま頑張って続けたほうがいいのか、見直すべきか悩んでいます。 5年スパンで見直しを 「備える」という考え方はすごくいいのですが、月の保険料の負担がすごく大きいなと思います。「保険」は、やはり「保障」と見るもの。貯蓄型の保険では貯蓄する部分もありますが、必ず「保障」がついていて、その部分は貯蓄に充てられません。また手数料も取られるので、貯蓄の効率が少し悪くなります。一度必要な保障はどれか、FPのところで見直しをすることで、保険料のスリム化ができるはずです。生活スタイルが変わる時期が見直しのタイミングです。 【Answer】 将来を守りすぎて、今を危険にさらしています Kさん一家は、お金を先送りしすぎです。老後のお金は備えているものの、今自由に使える現金がなく、お金をためる順番が違っています。自営業である以上、「今」も備えないと、社会保障は会社員よりも手薄なので、心配です。必要な保障だけを備え、それ以外のお金を貯金に回したり、投資で備えるのがいいと思います。ただ、解約を考える場合、損失と今後それがカバーできるかなど細かく見なければなりません。一度、中立な立場で見てくれるFPにご相談されると良いと思います。多分、ここが変わると、かなり良い状況に変わるはずです。 ■診断を終えて 守りの運用の見直しをしたいです。 Kさん 完全に守りの運用だとぼんやり思っていたのですが、その部分の選択肢に何があるかわからず、ずっともやもやしていました。わが家にあった保障の種類や、現在加入中の保険を解約する場合にどうやったら損をしないかなど、保険の見直しについて動き出そうと思いました。いざというときの教育費のためにも、現金収入を増やすことを意識しないとダメですね。 (取材・文/編集部) 〇関口博美(せきぐち・ひろみ)/公的・私的年金制度、教育費などを得意とする。株式会社マイエフピー代表の横山光昭さんの妻で、社会人を筆頭に5女1男の母。
AERA with Kids編集部