ヒズボラ精鋭部隊司令官殺害とイスラエル、ベイルート近郊を空爆
(ブルームバーグ): 親イラン民兵組織ヒズボラが強力な拠点を構えるベイルート南部郊外をイスラエル軍が攻撃し、8人が死亡、少なくとも59人が負傷した。レバノン保健省が明らかにした。イスラエル軍はX(旧ツイッター)で、ヒズボラ精鋭部隊の司令官であるイブラヒム・アキル氏を殺害したと主張した。
このツイートより前にレバノンのMTVチャンネルは、イスラエル軍の攻撃はアキル氏が標的だったと報じていた。この攻撃でイスラエルとヒズボラの長期にわたる対立がいっそう危険度を増し、両者が全面戦争に突入するリスクを高める。
イスラエル、対ヒズボラ戦争「新たな段階」-レバノン南部を空爆
アキル氏死亡が事実なら、数カ月の間にイスラエルは2人のヒズボラ高位司令官を殺害したことになる。7月にはイスラエルが実施したとされる攻撃でヒズボラ指導者ナスララ師の上級軍事顧問を務めるフアド・シュクル氏が死亡。さらにその数時間後には、イスラム組織ハマスの政治指導者イスマイル・ハニヤ氏がイランの首都テヘランで殺害された。イランはハニヤ氏殺害はイスラエルの仕業だと非難しているが、イスラエルはこれについてコメントしていない。
テレビ映像では、ベイルート住宅街の狭い通りががれきで覆われ、数台の自動車やオートバイが黒焦げとなった様子が映し出された。レバノンの市民防衛団体によると、ジャムス地区では建物2棟が倒壊し、救急隊ががれきの下に生存者がいないか捜索している。
原題:Lebanon Says Eight Die in Israeli Airstrike in Beirut Suburb (1)、Israel Army Says It Killed Aqil, Head of Hezbollah’s Elite Unit(抜粋)
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Dana Khraiche