琴桜が大みそかまで稽古、元日に祖父の初代琴桜の墓参りへ「これで終わりじゃない」と綱とり意欲
大相撲の大関琴桜(27=佐渡ケ嶽)が大みそかの31日、千葉・松戸市の部屋で年内最後の稽古を行った。相撲を取る稽古は行わず、若い衆の一丁押しやぶつかり稽古で胸を出した。稽古の最後には、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)に指名されて、一本締めの音頭を取り、24年を締めた。 今年は1月の初場所後に大関昇進、11月の九州場所で初優勝と、飛躍の年となった。そんな1年の最後の稽古となったが「まあ、2日間だけ休んで、また稽古なのでね。区切りというより、普通に休みという感じ」と、初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)が迫り、感慨に浸る暇はない様子だった。 初場所は初の綱とり場所。14勝1敗で制した九州場所に続き、2場所連続優勝なら、横綱昇進が確実な情勢。1月3日の稽古始めから、調整のペースを上げる計画だという。 元日には、祖父で先代佐渡ケ嶽親方、元横綱の初代琴桜の墓参りに行き、初優勝を報告することを、佐渡ケ嶽親方が明かした。佐渡ケ嶽親方は「先代には『これからが本当の勝負です』と伝えさせていただこうと思います」と、師弟ともに初の綱とりに臨む決意表明をするつもり。琴桜も「目標は常に上に置いて、1つ1つステップアップしてきた。1段1段、しっかりと踏み固めてきた成果が今年出た。ただ、これで終わりじゃない。満足せずに、ここからまたやっていく」と、横綱昇進への意欲をにじませた。 稀勢の里(現二所ノ関親方)が17年初場所後に横綱に昇進して以来、8年ぶりの和製新横綱は誕生するのか-。2025年の大相撲は、新年早々、注目を集めることになりそうだ。