Gリーグ選抜試合出場の富永啓生がメディア対応…パリ五輪を振り返り、NBAへの意気込みを語る
渡邊雄太のアドバイスと河村勇輝の存在
――ワールドカップで活躍して日本の五輪出場に貢献したにも関わらず、パリオリンピックでは(出場機会がほとんどなく)悔しい思いもあったと思います。振り返っていただけますか? 富永 個人としては、もちろん悔しい結果にはなったんですけど、それは一つの経験として捉え。それこそ、それを含めて自分のためになる経験もしましたし、そこは切り替えて次に進むだけだと思っています。 ――トム・ホーバスヘッドコーチとは何か話しましたか? 富永 「あまり出すことができなくて、ごめんね」と言われましたし、「次、またアメリカで頑張って」とも言われました。 ――ネブラスカ大学ですごく活躍してオリンピックに乗り込みました。やはりへこむ部分などあったと思いますが、どのようにカムバックしたのでしょうか? 富永 へこむというよりは、そこで何かいちいち言っていても仕方がないので、切り替えてやっていましたし、そこはうまくやれたと思います。いつでも(名前を)呼ばれたらやるという準備はできていました。 ――チームで「富永頑張れ。絶対に出番が来るから」と声をかけてくれた人はいましたか? 富永 それはみんな言ってくれました。『絶対に呼ばれるときがすぐ来るから、準備しといてよ』とずっと言われていました。 ――2028年のロサンゼルスオリンピックのときには、どんな選手になっていたいですか? 富永 もっともっとチームを勝たせられるような選手になりたいですし、キープレーヤーとして見られるように頑張っていきたいです。 ――NBAを目指すうえで渡邊雄太選手(千葉ジェッツ)から、何かアドバイスはありましたか? 富永 雄太さんにはたくさん話をしてもらいました。簡単にNBAに行けることは絶対ないし、難しいこともあると思いますが、『自分を信じて』とずっと言ってくれていました。加えて雄太さんの体験談とか、いいことをいろいろ聞かせてもらえました。 ――高校時代、ウインターカップで対戦した一方で、U16、U18、そしてA代表としてともに戦った河村勇輝選手が、同じ時期にNBAを目指すことになりました。仲のいい友達と一緒の時期にNBAを目指すということをどのように感じていますか? 富永 同世代の2人が同じ時期にNBAに挑戦するということは、すごくうれしいことです。お互い切磋琢磨で試合に臨むことになると思いますし、一番仲のいい選手がアメリカに来てくれることはすごく楽しみです。 ――オリンピックでの河村選手の戦いぶりをどんなふうに見ていましたか? 富永 すごかったですし、本当にチームを引っ張ってくれていたなという印象があります。また一緒にプレーできるときを楽しみにしています。 ――サイズという面ではどうしても不利になると思いますが、富永選手から見て河村選手はどういうところをアピールしていくと思いますか? 富永 彼はあのままのプレースタイルを貫けばいいと思っています。アメリカ人にも比にならないぐらいスピードが速いので、そこは本当に通用するでしょう。サイズの不利さに一早くなじめられるかということが大事ですが、彼なら大丈夫だと思います。 ――お互いに刺激になっていますか? 富永 それはそうですね。目標にしているところが同じなので、お互いいい刺激を与えられていると思います。 ――アメリカに来るときに、ご両親からどんな言葉をかけられましたか? 富永 これといったことは別にかけられてないですけど(笑)。まあ『頑張ってきて。楽しんでおいで』ということを言われました。
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