【激白】「1日に10人の相手」立ちんぼ指示役による「監視と支配」…逮捕で抜け出した女性が語る“立ちんぼの沼”と“壮絶実態”【2024年重大ニュース】
男性の“洗脳状態”からの解放
売春を強要され、搾取される状況が「日常」となっていたユリさん。 2023年10月ごろ、いつものように大久保公園の一角で「立ちんぼ」をし、ホテルに入るところで警視庁に逮捕された。 逮捕されるにも関わらず、男性の「支配」から解放される安心感が上回ったユリさんは、思わず、警察官にこう話したという。 ユリさん: 逮捕された時は、男性から離れられるという安心感から「よかった」という言葉が出ました。 この逮捕をきっかけにユリさんは、警視庁からの紹介で、区役所に生活保護を申請。就労支援も受け、現在は働く場所を見つけている。
取り調べで警察官から「イチからやり直せるよ」
警視庁は2022年から「立ちんぼ」で検挙した女性に対し、その後の生活や仕事を立て直せるよう、区役所などの支援を紹介する取り組みを行っている。 ユリさんも、取り調べの中で「あなたはまだ若いんだから、イチからやり直せるよ」と言葉をかけられ、区役所を紹介してもらい、住む場所や働く場所などの新しい居場所ができたという。 ユリさん: 働き始めるとお金を稼ぐことに対する考えも変わって、犯罪をしてまで“推し活”をするのは違うと思えるようになった。今はちゃんと自分で働いたお金を、自分のために使えているのが一番幸せだなと思います。警察は逮捕するだけではなくて、支援に繋いでくれる人たちだとわかった、当時の自分には早く相談した方がいいよと言ってあげたい。
一度逮捕されても繰り返し…抜けられない“立ちんぼの沼”
しかし、ユリさんのように、売春から抜け出せた女性が多いとは言い難い。 今年、「立ちんぼ」で検挙した女性のうち、区役所などの行政に紹介した割合は15%にとどまっている。 検挙した女性の取り調べを担当する女性警察官にも話しを聞くと、「一回捕まっても、結局ホストクラブ通いや“推し活”がやめられず、自分の生活はどうでもよくなって、また売春行為を繰り返してしまうケースが多い」と話す。 女性警察官は「“大久保公園=立ちんぼ”、というイメージがあり、『みんな立っているから捕まらない』という気持ちで、安易に“立ちんぼ”に手を染めてしまう。犯罪者になるということの重大さを伝えていきたい」と訴えた。 【取材・執筆:フジテレビ社会部警視庁クラブ 北山茉由】
フジテレビ,社会部