岡山から首相を 総裁選へ決起大会 加藤氏「所得倍増」へ決意
自民党総裁選(12日告示、27日投開票)に立候補している加藤勝信元官房長官(68)=衆院岡山5区=の後援会と選対本部は14日、岡山市内で決起大会を開いた。党員や支持者ら約1500人(主催者発表)が参加し、1995年の総裁選を制した故橋本龍太郎氏以来となる地元からの首相誕生に向けて士気を高めた。 加藤氏は公約の柱に掲げる「国民の所得倍増」について、世界経済での日本の位置付けが低下しているとして「何を差し置いてもやるべきことだ」と改めて決意を表明。価格転嫁の推進や成長産業への投資拡大を通じて「企業収益と賃金、消費を高めて経済の好循環をしっかりつくっていく」と力説した。
連合後援会の天野学会長はあいさつで「広く国民の支持をもらうには地元の支援が条件となる。岡山の熱気で圧倒的な勝利を与えてほしい」と支持を訴えた。会場には山下貴司(衆院岡山2区)橋本岳(同4区)小野田紀美(参院岡山選挙区)の3氏も駆け付け、ガンバローコールで気勢を上げた。 加藤氏は2003年に初当選し7期目。総裁選には過去最多の9人が立候補しており、加藤氏は初挑戦となる。 加藤氏を巡っては自民の岡山県関係国会議員7人のうち、総裁選挙管理委員長の立場から態度を非公表とした逢沢一郎氏(衆院岡山1区)を除く6人が支持を表明。党県議団も8月、加藤氏に総裁選への出馬要請を行った。