体と心が軽くなる呼吸の整え方|パニック症や不安症…発作を起こさないためにできることは?
体と心が軽くなる呼吸の整え方
多くの不安症の人を呼吸法で改善に導く人気鍼灸師・小塚高文先生直伝! 不安な気持ちは精神面からだけでなく身体面からも影響する 私の鍼灸院ではパニック症や不安症を中心に自律神経症の状態に合わせた施術をしています。多くの患者さんを診てきて思うのは、 不安で体が緊張することで呼吸が乱れ、パニックへとつながっている人が多い ということ。この「呼吸」の乱れを引き起こす 姿勢を改善してあげれば呼吸がラクになり、不安も和らいでくる というのが私の考えです。 【写真12枚】この記事で紹介した、体と心が軽くなる呼吸の整え方をこちらのイラストでチェック! 鍼灸師としてフィジカル面から 不安になりやすい人を分析すると、普段から猫背になりがちな人 。さらに、動かないでいることで血液が循環しにくくなり、肩こりやめまいなどの不調も引き起こします。それで「外出時に具合が悪くなるかも」「人に会うのが怖い」と、不安が強まる原因にもなってしまうのです。 呼吸がラクになったり、血流が良くなることを実感できると心は前向きになります。最終的には 「不安をなくしたい」というこだわりも捨てます 。なぜなら、何かにこだわるとき呼吸は速く、浅くなるからです。一方で 内なる欲求と自由に向き合うとき、呼吸はゆっくり深くなっているもの 。呼吸を整えて、心を自由にしてあげましょう。
不安症ではない人も試して!血流と呼吸を整える3つのアクション
自律神経の乱れを防ぐためにも、血流と呼吸を正常に保つことが大切。筋肉を温めてほぐしてあげる3つの習慣を日常に取り入れて、不安を寄せつけない平常心を養って♪
1.散歩 ふくらはぎを鍛えて血流をUP!
ふくらはぎは第2の心臓ともいわれ、血液を心臓に押し返すポンプの役割を果たします。そのため血液が滞留して冷たく、固くなってしまわないように下半身を動かす散歩が有効。朝に散歩すれば太陽の光も浴びることができてセロトニンの分泌も活発に!
2.温活 筋肉を緩めて深い呼吸へと導く!
冷房や外気で体が冷えたり、座り仕事で運動不足になったりすると、ふくらはぎが冷えて固くなり全身の血流が滞る原因に。対策には就寝前の入浴が最適で、温まった深部温度が就寝時に下がることで上質な睡眠がとれて、筋肉の緊張も緩みます。代替案としては足湯もOK。容器に約42℃の熱めのお湯をふくらはぎまで入れて、30分程浸かりましょう。