「ポスト松山英樹」に浮上する「16歳の松山」…ソニーオープンは“ダブル松山”に大注目
注目は「ダブル松山」だ。現地9日開幕の米ゴルフ「ソニー・オープン・イン・ハワイ」(ハワイ州ワイアラエCC)は、松山英樹(32)の2週連続優勝がかかる。 【写真】松山英樹が明らかに苛立っていた昨年ZOZOとは一変!出遅れても笑顔、みなぎる余裕の理由? 前週の今季開幕戦「ザ・セントリー」(ハワイ州)をツアー新記録の通算35アンダーで制し、同ツアー11勝目を挙げて、最新の世界ランクは1つアップして5位に。舞台は傾斜とアップダウンの激しいコースからフラットなコースに変わるが、2022年に勝っている大会で初の連勝を狙う。 今大会は松山以外に、久常涼、金谷拓実、星野陸也、大西魁斗のツアーメンバーに加え、平田憲聖、杉浦悠太、アマチュアの松山茉生(まお=福井工大付福井高)が招待選手で出場する。 注目は16歳で米ツアーデビューする松山茉生だ。昨年の「日本アマ」を大会史上最年少の15歳344日で優勝。まだ高校1年生ながら、182センチ.90キロという堂々たる体格で平均飛距離は310ヤード超という驚異の飛ばし屋。 昨年9月のドラコン大会では349.6ヤードを記録し、飛距離自慢のツアープロを抑えて優勝。50万円の賞金をゲットした。 この週に開催されていた東海クラシックは通算10アンダーの17位でフィニッシュ。11月のダンロップフェニックスでは松山英と同組で回り、ここも予選を通過し58位。ただの飛ばし屋ではないことを証明した。 今季も国内男子ツアーは、昨季と同じツアー最少の24試合が行われる。 実力者は近年、海外に戦いの場を求め、欧米やアジアンツアー、LIVゴルフなどに流出。それもあって、国内にスター選手は育っておらず、ツアーの人気低迷が続く一因になっているといえる。 松山茉生もいずれは米ツアーへ行くだろうし、海外での活躍が期待されるスケールの大きな選手だが、「早くプロになって、まずは国内ツアーで大暴れして欲しい」というのが、関係者たちの切実な願いに違いない。