ANA、新型機内カートの未使用品 A380や787などに搭載
ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の全日空商事は12月18日、機内食のサービスなどで使用されている新型の機内搭載カート「CM1121-101NH」の販売を開始した。従来品より軽量化され、2020年代から搭載している最新タイプで、ボーイング787型機や総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」などにも搭載している。 【写真】ANAの新型機内搭載カート 今回販売されるカートは、アルミ合金製の軽量なフレームとパネルを採用し、重量は約11.3キロ。従来の機内搭載カートと比べて軽量化され、機内でより効率的に使える設計になっている。 カート内には4つのドロワーが付属。自宅での収納グッズやインテリアとして活用しやすくした。また、ANAロゴや機影をデザインしたステッカー3種類が付属する。搭載機種は787やA380のほか、777(一部除く)、767、A321、A320となる。 税込価格は1台19万円で、大型梱包発送料2750円が別途必要。通販サイト「ANAショッピング A-style」と「ANA Mall店」で扱う。 全日本空輸(ANA/NH)を中核とするANAグループでは、機内サービス用カートの軽量化を進めており、新型は従来品と比べて最大10キロ軽減。長距離国際線を中心に投入している777-300ERの場合、1機あたり約580キロの重量削減効果があるという。燃料消費量の削減にも貢献しており、ANAが保有する飛行機全体で年間約5700トンの燃料を削減し、CO2(二酸化炭素)排出量としては25メートルのプールで約1万7500個分相当の削減にもつながっているという。
Tadayuki YOSHIKAWA