子牛のお世話頑張ります 富山・池多小児童、3ヵ月間愛情込め
富山市池多小学校の全校児童47人は、子牛の飼育に取り組む。総合的な学習の時間「池多牛から学ぼう」の一環で、県内の牧場から3カ月ほど借りる。11日は中央農業高校の生徒から牛を育てる上で大切にしていることや経験談を聞いた。 生き物に対する愛着や課題解決力を養ってもらおうと、同校が初めて企画。10日に竹田牧場(同市上今町)から生後2カ月の雌のジャージー牛を迎え入れ、牛の“入学式”を開いた。 この日は、中央農業高校生物生産科動物科学コース畜産専攻3年の田中侑美さん(18)、山下みさきさん(18)が講師となり、分娩(ぶんべん)から出荷までの牛の一生や育て方のこつを説明した。田中さんは「牛は出荷される運命。だからこそ生きている瞬間を大切にし、皆で愛を持って育ててほしい」と呼びかけた。 校内の小屋に行き、牛が喜ぶ触り方なども紹介した。2年の南希帆さん(7)は「牛さんは触るとふわふわしていた。3カ月間、優しくお世話したい」と話した。