「星じゃ飯は食えん」…でも、美星町が〝星空保護区〟を目指した理由 ハードルが高かった防犯灯の改修
保護区認定後も課題は多く…
町内の防犯灯や道路灯の計740基をこの照明に交換したり、条例を一部改正したりした取り組みが実を結び、2021年11月に「星空保護区」に認定されました。 今では、旅行会社と協力して星空観光ツアーを商品化したり、町独自の星空ガイドを養成し、観光客や住民への観望会を開催したりしています。 新たに保護区を目指す地区の関係者らが視察に訪れることも多いといいます。 一方、町内は人口減少や少子高齢化も進んでいます。星空観光で客を誘致するにも、宿泊施設や飲食店が少なく、交通が不便といった課題もあります。 藤岡さんは「保護区に認定されてまだ3年ほど。『認定されて何が変わったん?』『星じゃ飯は食えん』という意見があるのも事実です。時間はかかると思いますが、町の活力を創出するためにも、この町の名前にふさわしい星空の町・美星を守り、育てていきたいです」と話しています。