ブアカーオと対戦の木村ミノルが「ここで対戦できるのは光栄。人生で一番頑張りたい」【RIZIN】
「RIZIN LANDMARK 9 in KOBE」(3月23日、兵庫・神戸ワールド記念ホール)の前々日インタビューが3月21日、大阪市内で行われた。 大会の5日前となる18日にブアカーオ・バンチャメーク(タイ/バンチャメーク)との対戦が電撃発表された木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Battle-Box)が「ここで対戦できるのは光栄。人生で一番頑張りたい」とブアカーオ戦への意欲を見せた。2人はRIZINキックボクシングルール3分3R、74.0kg契約で対戦する。 木村は昨年6月24日の札幌大会でRIZINに約6年9カ月ぶりの参戦を果たし、ロクク・ダリとキックボクシングルールで対戦し、1RKO勝ちを収めるも試合前に行っていたドーピング検査で陽性の判定が出たため、試合はノーコンテストに。そして試合日を起点とした半年間の出場停止処分が下されていた。その期間が明ける予定の昨年大晦日には安保瑠輝也(MFL team CLUB es)との試合が発表されたものの、発表前に受けていた検査でまたも陽性判定となり、試合は消滅していた。 今回は両選手に試合前にドーピング検査を義務付け、木村については計量オーバーした場合にも厳罰が処される厳しい中での試合となる。 木村は「コンディションは作れたし。ブアカーオ選手ということで、できる限りの気合を入れて仕上げてきた」と自信のコメント。現在の体重は「77kg」とあと3kg。「今日は動かなくてもいいんだけど、ベストなコンディションで行きたいんで、今日も夜に練習して体重を落として、という感じで行こうと思う」とぎりぎりまでコンディションを上げてブアカーオに臨むつもり。
ブアカーオについては「パーフェクトなファイターで実績も名前もある。ここで対戦できるのは光栄と思う選手なので、人生で一番頑張りたい」、試合については「自分がやることは変わらないと思うが、ブアカーオ選手に当てることができるのか、ムエタイの百戦錬磨の技術に翻弄されて終わるのか。ブアカーオ選手も最近は攻撃的なスタイルなので、アグレッシブに打ち合いに来るのか。自分自身は分からないので、いろいろな展開は想像している。なんにしろ超強いだろうなと思って準備している」と見立てた。 ちなみに今回の次に人生で一番頑張ったのは「K-1でゲーオ選手の挑んだ時に本当に物凄い集中したし、生きて帰れるか分からないくらい追い込んだ。期間はそれほどないが、気持ちとかテンションは似ている。今まではどう倒そう、どう仕留めようという考えで試合に行っているところを、ゲーオ選手と今回はどうやって1個でも多くチャンスを作るかとか、どうやって1個でも相手の攻撃をかわしてダメージを少なく終わるかとか戦略的なところにフォーカスしている」などと語った。 またブアカーオとの対戦が発表されていたものの、流れたマニー・パッキャオと自らの対戦については「それがプランされるならめちゃくちゃありがたいし、それはやりたいと思う。実現してくれたらいいですし僕も実現できるように頑張る。パッキャオ選手とやったら大事件。倒してしまった日には国民的な大事件になると思うんで、そういう試合はやりたいですよ。格闘技をやっていて、キャリアの中でブアカーオ、パッキャオとできるだけで、そこにたどりつけないで終わっていく選手がほとんどなので。RIZINでブアカーオとやれるということも心から感謝している。なかなかそういう試合はできないんで。パッキャオもRIZINに出るとかでないとか。すごい舞台に自分はいるなと思います。パッキャオ選手とやれる可能性がゼロじゃないというだけでもモチベーションが上がる」と改めてパッキャオとのボクシングマッチの実現に夢を馳せた。 今回は初めてのケージでの対戦になるのだが「ケージ際の攻防は相性はいいかなと思うので、ケージは有利になるんじゃないかと思っている」と語った。