【東海3県に初進出】奥飛騨温泉郷に星野リゾート『界 奥飛騨』オープン! 客足減る温泉郷の起爆剤になるか!? 課題は“知名度アップ”と“魅力づくり”
あの“星野リゾート”が手がける温泉旅館が9月5日、奥飛騨温泉郷に誕生します! 東海3県へは初進出となる星野リゾート。魅力満載の新施設オープンで、客足が減少していた奥飛騨温泉郷に、にぎわいが戻るかもしれません。 【動画】奥飛騨に星野リゾート初進出
奥飛騨温泉郷に星野リゾート初進出! 「星野リゾートとしても外せない大事な場所」
9月3日、岐阜県高山市でお披露目されたのは、星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の新施設『界 奥飛騨』です。 本館や離れなど複数の施設で構成されていて、館内には奥飛騨の自然や文化が散りばめられています。
木の温もりを感じるモダンな客室に、外の景色が一望できる解放感たっぷりの露天風呂!
飛騨牛を使った「すき焼き」や野菜など、地元食材にこだわった料理も味わえます。
デザートはしょうゆベースのたれをかけたマシュマロ。そして、マシュマロがのっていたコンロの網を外すと、中に入っていたのは炭…ではなく、竹炭をイメージしたアイスクリーム。一口食べてみると、黒ゴマの香りと味が口の中に広がります。
『界 奥飛騨』 須永隆介総支配人: 「北アルプスの誇る雄大な自然があること、日本屈指の湯量を誇っている。奥飛騨温泉郷への進出は星野リゾートとしても界ブランドとしても外せない大事な場所」
人も宿泊施設も減少する「奥飛騨温泉郷」 観光客でにぎわう「高山市街地」と明暗分かれたワケ
『界 奥飛騨』があるのは、高山市街地から車で約1時間の奥飛騨温泉郷。実はこの地域には、ある”課題”がありました。 かつては社員旅行や町内会の旅行など、団体客を中心に活気があった奥飛騨温泉郷。しかし、宿泊者数は右肩下がりで減少し、90年代の半数以下になってしまいました。さらに、コロナで打撃を受け、人手不足も積み重なり、廃業した旅館も多いといいます。
27年前からこの地で営業する『ひらゆの森』の山田社長は、このように話します。 『ひらゆの森』 山田幸一社長: 「(温泉施設は)今が100軒を切っているので(ピーク時の)70%ぐらいになっている。4分の1ぐらいは減ってますね」
その一方で、同じ高山市内でも「市街地エリア」には多くの観光客の姿がありました。海外戦略が実を結んだことやインバウンドの影響で、近年は外国人観光客の姿も目立ちます。