大阪・阪神百貨店地下の立ち食い「スナックパーク」17日に閉鎖 ── いか焼きなどは移設し営業継続
すし、カレー、ラーメンやオムライスなどを立食スタイルで安価に楽しむことができるフードコート「阪神百貨店梅田本店」地下1階「スナックパーク」が17日で閉鎖となる。これは建物全体の建て替え工事に伴い、売り場環境や品揃えのさらなる充実を図るためのものだという。17日までの営業後、18~20日までの3日間は全館一時休業。21日からは店舗面積を約40%縮小し百貨店の営業を続けながら工事を進めていく計画だという。「スナパ閉鎖は残念ですわ~」「この立ち食いが良かってんけどなあ」など、昭和の雰囲気漂うグルメスポットの閉鎖を惜しむ声が多数あがっているが、「阪神名物いか焼き」などの一部店舗は移設して営業を続ける。同百貨店の広報担当者は「移設する4店舗は引き続き営業しますので、なくなるわけではありません」と話し、建て替え後については「先のことなので未定」としている。
昭和から変わらぬ味・名物いか焼きなどは移設
スナックパークは1957年(昭和32年)から続く有名な「いか焼き」など大衆的で値段が安くおいしいのが魅力。このご時世でも約300円でカレーライスやオムライスが味わえたり、丼とそばのセットも約500円とお手ごろ価格でお腹いっぱい味わえるなど、昭和のころから「安い・早い・美味しい」のスタイルはブレることなく、ずっと営業を続けてきたことで多くのファンに親しまれ、愛されている。 そんな中、移設が決まったのは、「阪神名物いか焼き」「浪速のお好み亭」「御座候」「元祖ちょぼ焼」の4店舗。21日から、同じ百貨店の地下1階西側に場所を移してテイクアウト専門店に生まれ変わる。これら以外の「マクドナルド」「駅そば」「オムライス」「グリーンティー」「さぬききしめん大吉」「ジュース」「立ち喰い寿司古市庵」「たこ焼き道頓堀くくる」「阪神チャーメン」「豆腐茶屋がんこ」「豆太郎」「旨訶ラーメン」は、残念ながら終了となる。 「移設する4店舗はテイクアウトが可能ですし、引き続き営業を続けていきますので、なくなるわけではありません。建て替え後(7年後)の計画は、すいぶん先のことですので、まだ未定です」(阪神梅田本店、宣伝広報の竹下諭さん)