【任意保険が使えない可能性も…】クルマの所有者が急に亡くなった時の手続きと気を付けたいポイントは?
万が一のトラブル時に、保険が使えない可能性も……
また、名義変更を怠ることによるリスクはこれだけにとどまりません。 もっとも注意が必要なのは、故人名義のままクルマを運転し、事故を起こしてしまった場合です。この場合は任意保険が適用されず、自賠責保険を超える金額については補償されない可能性があります。 つまり、高額な賠償金を個人で負担する事態に陥ることがあるということ。そのため、相続時は忘れずに名義変更をおこないましょう。 では、名義変更の際はどのような手続きと書類が必要なのでしょうか。 名義変更の申請をする際は、故人の死亡と相続人全員を確認するための戸籍謄本が必要です。 また、相続人全員の実印が押された遺産分割協議書も必要となりますが、クルマの価値が100万円以下の場合は、遺産分割協議成立申立書とクルマの価値を証明する書類で代替できます。 これらに加えて、車検証、車庫証明書、発行3ヵ月以内の新所有者の印鑑証明書やナンバープレートも必要です。ちなみに本人が窓口に行けない場合は、委任状も準備しなければなりません。 これらの書類を揃えて運輸支局や自動車検査登録事務所に提出することで、名義変更の手続きをおこなうことができます。 このように、クルマの所有者が急に亡くなった場合は、速やかな名義変更手続きが必要です。 名義変更を怠ると、一時抹消登録や永久抹消登録ができなくなるだけでなく、事故時の保険適用にも支障をきたす可能性があります。 クルマは私たちの生活に欠かせない存在ですが、所有者の急な死亡という不測の事態に備えて、相続手続きの重要性を理解しておきましょう。
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