「衝撃、自分の中に雷が落ちてきた」“ハード系”のパンにこだわり 挫折感を味わい再出発 職人気質の店主の一日に密着
店は午前9時半にオープン。萬年さんは、その後もパンを作り続けます。多くの人に味わってもらおうと菓子パンや総菜パンも。 一方、種類豊富な「ハード系」は移転後、口コミで徐々にファンが増えていきました。 客(市内から): 「自然のまんまなんで、おいしいし。女房も好きで、いつも来ている」 「パンを買って1週間くらい冷凍してちょくちょく食べています。かむと味があって大好き、モチモチしていておいしいです」 ここ5年ほどは「ハード系」ブームにも乗り、今では長野の先駆者と呼ばれるほどの存在に。 萬年茂昭さん: 「自分ではそんなにハード系、ハード系っていう気持ちはないんですけど、でもだいぶ時間はかかりましたよね」
妻・佳美さん: 「ありがとうございました」 東京のパン店時代から夫を支えてきた妻の佳美さんはー。 妻・佳美さん: 「本人頑固なので何言っても聞かないので、結局は(笑)。できるところまでは一緒にやっていきたいなと思ってます」 萬年茂昭さん: 「彼女がいなかったら全然持たなかったでしょう。お店だって今だって彼女がいるから持っているようなもんですから。4人子どもも育ててね、大変でしたよね。彼女には苦労かけました、頭が上がりません(笑)」
午後6時、閉店ー。 出勤から17時間。 萬年さんの長い一日が終わりました。
中野時代を合わせて2025年で30年。体を気遣い、2024年6月から、週1日だった休みを2日に増やしました。 しかし、パン作りへの情熱は衰えていません。 萬年茂昭さん: 「作るのが好きですよね。うまく焼きあがったときはうれしいですよ、やっぱり。それが奮い立つ要素の一つじゃないですか。よそには負けない、絶対に負けない」 妻・佳美さん: 「体に気をつけてがんっばってください」 萬年茂昭さん: 「はい、がんばりまーす」
ベッカライ ヴァイツェン・萬年茂昭さん: 「パンはパンなので気楽に来ていただいて、その中で心がホッとするような、そんな気持ちになってくれればいいかな」
長野放送
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