前橋育英Bが竹ノ谷優駕スベディの決勝ゴールで桐光学園にウノゼロ勝利
9月7日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 関東2部の第11節が行われ、桐光学園と対戦した前橋育英Bが1-0で勝利を収め、勝点を20に伸ばした。 【フォトギャラリー】桐光学園 vs 前橋育英(B) 第2節のアウェイの戦いでは1-2と星を落とした桐光学園は前節の試合が台風10号の影響で延期となったため、この試合が中断明けの最初のゲームとなった。対する前橋育英Bは前節の西武台戦を引き分け、3位につけているが上位2チームに食らいついていくためには是が非でも勝ちたい一戦。 試合は序盤から前橋育英BのMF26田村裕希、FW11中村太一らが中央に分厚く圧をかけ桐光学園の守備陣が中へ吊り出されて空いた右サイドのスペースにボールを供給するとDF30坪井蒼季がゴール前に絶妙のクロスを送り決定機を演出する。しかし、桐光学園もDF2杉野太一とDF4青谷舜が身体を張って跳ね返しゴールを割らせない。更に中盤のMF13五十嵐翔とMF14山田瑠偉のポジションを入れ替えるなど軌道修正を図り、前橋育英Bの攻勢を切り抜け前半を無失点で凌ぐ。 サイドが変わった後半、桐光学園は立ち上がりから積極的に前へ出ると51分には左サイドのDF5陶山響のクロスを山田がファーで合わせるがこれは惜しくもサイドネット。直後にも左サイドを崩した陶山の折り返しを山田がダイレクトで合わせにいくが、ここは相手DFが身体を張り得点とはならない。 すると前橋育英Bは74分、右サイドから仕掛けた中村が放ったシュートのこぼれ球を「(後半途中)出場してからずっと狙っていた。普段から意識していた(マンチェスターCの)ロドリのようなゴールが決まった」と試合後に喜びを爆発させたMF22竹ノ谷優駕スベディが胸トラップから右足を豪快に振り抜き、前橋育英Bが待望の先制点を上げる。 何とか追いつきたい桐光学園も青谷を前線に上げパワープレーを試みるものの、前橋育英Bの巧みな時間運びでこれを阻止、結局そのまま逃げ切り勝点を20に伸ばした。 試合後、指揮を執った前橋育英B・湯浅英明監督は「前回相手も負けているので、どうなるかわからない試合になるとは思いましたが、しっかりと(前橋)育英らしいサッカーができました。まだまだひとりひとりのパワーは足りないので、そこは改善していきたいです」と難しい試合を制した選手たちを評価し、更なる進歩を促した。 前半から右サイドで好機を演出した坪井は「相手のサイドバックがシャドーに釣られていたので2人でどちらかがフリーになるように心掛けていました。(自分としては)精度の部分がまだまだなのでそこを上げていきたいです」と喜びながらも気を引き締めた。 一方、惜しくも敗れてしまった桐光学園・鈴木勝大監督は「うーん、難しい。前半から2回3回とシステムの修正を図ったがうまく噛み合わなかったですね。昇格という部分では厳しいところもありますが、一戦一戦積み上げながら選手権につなげていきたいです」と悔しさを滲ませた。 (文・写真=西山和広)