「保育園の洗礼」怖い…SNSに保護者の悲鳴相次ぐ 予防策はある?小児科医に聞いた
登園再開のタイミング
記者「いわゆる普通の風邪の場合、登園できる目安はありますか」 仁科医師「日中熱が下がっていっても夕方から夜にかけて上がってしまうことも多いので、丸一日は解熱していることを確認してから登園させてください。鼻水と咳を完全にゼロにするには時間がかかるので、眠れて食事も取れていればいいと思います」
自分を責めないで
記者「保育園の洗礼に悩む保護者にメッセージはありますか」 仁科医師「子どもが体調を崩しても、親御さんは自分を責めないでください。親御さんのせいでも、保育園のせいでもありません。仕方ないことです。いずれ風邪をひく頻度も落ち着きますので、生きていくために必要な通過ポイントだと思ってほしいです。小児科医は、子どもはもちろん、親御さんたちの味方でありたいと思っていますので、いつでも頼ってほしいです」
保育園の洗礼を受け、仕事が続けられるか不安だった
記者も8年前、長男が1歳になる月から保育園に預け始めたが、最初の1ヶ月間は子どもの体調不良で勤務日のうち半分近くは出勤できなかった。治ってもまたすぐ風邪をひき、毎週のように小児科通い。体調を崩してばかりの長男がかわいそうという気持ちと、産休・育休から復帰したばかりなのに休んでばかりで申し訳ないという気持ちでいっぱいで、こんな調子で仕事が続けられるのかと不安だった。 仁科医師の話を聞いて、保育園の洗礼に不安になっていた当時の自分にも聞かせたいと思った。長男も小学3年生の今では、ほとんど風邪をひかなくなった。1年半前から保育園に通っている次男も、体調を崩す回数は入園直後に比べて減っている。仁科医師の「誰のせいでもないから自分を責めないで」という言葉に私も救われた気がした。(井口文)