デンマークの暮らしを取り入れた家づくり。苦手な家事は手放し、家族や友人との時間を優先
年末年始に、収納の見直しをしようと考えている方に、「手間をかけずに片づけるアイデア」を紹介。教えてくれるのは、デンマーク人の夫と出会い、部屋づくりや時間の考え方などあらゆる影響を受けたというスヴェンスマーク紗希さん。「デンマーク語で居心地がいい空間や楽しい時間を意味する“ヒュッゲ”な部屋づくりを目指しています」と語る紗希さんの心地いい暮らしとは? 【写真】紗希さんの暮らす家の間取り図
ずぼらだからこそ、苦手な家事は効率化して手放します
紗希さんがデンマーク人の夫と暮らすのは、築約35年、2LDKのマンション。部屋はどこもすっきり整っていますが、じつは「根っからのずぼら」だそう。そのうえ、夫婦ともに散らかっていても気にならないし、ものが落ちていたら避けて歩くタイプ。そのため、手間をかけずに片づける工夫をしているといいます。 片づけをラクにするべく、リビングと廊下にDIYで収納場所を設置。パソコンで図面をつくり、DIYに見えないように費用をかけるところはかけ、材料のリサーチなどの労力も惜しまずつくり上げました。 使用頻度が高いものは出し入れのためのアクセス回数を増やすと結局、出しっぱなしになってしまうので、配置にも知恵を絞って。ものの定位置が決まったことで考えなくても戻せるようになり、急な来客があっても15分あれば片づくように。友人たちにも「すごい」と褒められたのだとか。 廊下の壁の凹みを日用品の収納場所に。 「家の中心にあってどこからも最短距離なので、エコバッグや掃除用品、文房具や請求書などを収納。電源タップを引いて、充電ステーションもつくりました」 海外の画像から着想を得てつくった天井から床に広がるカーテンで隠しています。
生まれた時間は大切な人と楽しむために使いたい
「でも、そもそも片付けは苦手だし、見えないところは雑然としていても気にならない。生活のなかでこだわりたいところと頓着しないところの差が激しいんです。“ていねいな暮らし”に憧れたこともありますが、実際は真逆です(笑)」 休日、紗希さんの声かけに友人が続々と家に集まります。一緒に食卓を囲んだあとは、お酒を手にゲームをしたり、のんびり映画を見たり。 「デンマークは外食が高価なので家に集うのが日常。お酒や食事を楽しみ、笑って過ごす時間が幸せ。ていねいではなくても、私たちなりに暮らしを楽しんでいるし、優先度が違うだけだと思っています」 そんな紗希さんが実践する、手間をかけずに片付けるアイデアを3つ紹介します。