女性の胸触った容疑、サウジ外交官を書類送検 出頭せず、既に帰国
東京・六本木のラウンジで20代の女性の胸を触ったとして、警視庁は6日、在日サウジアラビア大使館に勤務していた同国籍の30代の男性職員を、都迷惑防止条例違反容疑で書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。 【写真】在日サウジアラビア大使館=2024年12月5日午前9時56分、東京都港区、板倉大地撮影 職員は「アタッシェ」と呼ばれ、大使館で専門分野の事務などを担当する外交官。警視庁の任意聴取に応じた後に外交官を名乗って立ち去り、その後の出頭要請にも応じていなかった。すでに帰国したとみられている。 捜査関係者によると、書類送検容疑は7月15日、ラウンジで女性の服の上から胸を触ったというもの。職員は任意の聴取に、行為を否定していたという。 外務省によると、外交官には身柄拘束や裁判を原則免除される外交特権がある。違法行為をめぐり外交官が捜査機関からの出頭要請に応じなければ、「ペルソナ・ノン・グラータ」(好ましからざる人物、PNG)として本国に通告できる。過去に4人をPNGに指定したという。(吉村駿、三井新)
朝日新聞社