ロッテドラ4・坂井遼「器用さを武器にしたピッチングスタイルでいきたい」将来は「憧れられるような選手になりたい」
「千葉ロッテさんは佐々木朗希さんが抜けてしまうので、自分がその穴を埋められるように頑張ります」。 4日に行われたロッテの新入団選手発表会でドラフト4位・坂井遼(関東第一高)はとても頼もしい言葉を残した。 今年8月に開催された『第106回全国高等学校野球選手権大会』では、準決勝まで15回2/3を無失点に抑えた。高校時代に参考にしていた投手は「山本由伸さんを憧れにしてやってきて、それを超えていこうという気持ちで高校時代は過ごしていました」と話し、高校での3年間については「自分たちは仲が良かった方なので、仲の良さを強みに3年間やってきたと思います」と振り返る。 投球面ではストレートとカーブの緩急を活かし、2種類のスライダーを投げ分け抑えている印象を受けた。「ストレートは2種類、スライダーも少し緩んだり、速くカットボール系なんですけど2種類、意識的に投げ分けています」と明かし、「真っ直ぐをより速く見せるためにストレート、スライダー、カーブも遅いから速いだと、とても速く感じると思うので、そういった錯覚だったりを意識しながら練習していました」と教えてくれた。 気になったのは落ち球の変化球。そこについては「チェンジアップは監督だったりからは良いと評価を受けているんですけど、あまり自信はないので、プロの世界に入るので自信をつけていきたいと思います」とこれから磨いていく予定だ。 プロでは、「真っ直ぐを中心にスライダーで三振が取れたり、器用さが武器だと思うので、器用さを武器にしたピッチングスタイルでいきたいと思います」と意気込んだ。 ◆ ストレートを磨く プロで対戦してみたい打者について訊くと、「まずは投げることが重要だと思うので、そこから考えていけたらなと思います」と自身が一軍で活躍するために自分自身に矢印を向ける。 また、プロで磨いていきたい技術については「自分は真っ直ぐがまだまだなので、体の線も細いですし、太くしたり、ストレートの威力を上げていけたらなと思います」と最速151キロからの最速の更新、ストレートの平均球速を上げていきたい考え。 そのために、「ロッテさんの寮に行ったんですけど、食事の管理がすごく良かったので、しっかりご飯を食べてウエイトの管理だとか体の線が細いので、そこで太くしたいなと思います」と体を作ってスピードを上げていく。 将来は「1年目、2年目はしっかりとした体づくりを目標にしつつ、一軍に早く上がる目標を掲げながら、憧れられるような選手になりたい」と目標を掲げる。 地元千葉県・富里市出身で入団会見では「自分の持ち味はストレートと富里産のスイカです。私は抜いたストレート、力を入れたストレートを投げ分けることができるので、プロでも通用できるように頑張ります。スイカも食べてください!」と自身のプレー面での強みと、さりげなく地元をPRした。将来は佐々木朗希の穴を埋め、地元を代表するようなスター選手になっていきたい。 ▼ 坂井遼プロフィール 背番号:62 生年月日:2006年5月8日生 守備位置:投手 身長 / 体重:178センチ / 78キロ 投 / 打:右 / 右 経歴:関東第一高-ロッテ(4位) 取材・文=岩下雄太
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