全米メディアと指揮官は2桁勝利持ち越しも大谷翔平の7回10奪三振1失点の力投を称賛…「支配的パフォーマンス」
MLB公式サイトは「大谷がホーム最後の先発で10奪三振」との見出しを取り、その投球内容を「シーズン10勝目を手にすることには失敗したが、また1度支配的なパフォーマンスをマウンドで見せた」と絶賛。「MVPの連呼が(観客席の)ファンからあがる中でシーズン150奪三振をマークし、キャリアで初めて10三振以上を2試合連続で奪った」と伝えた。 記事はジョー・マドン監督の「彼はとても素晴らしい投球を続けてきた。安定していて絶対的なエースのように投げていた。とても良い球で力強く投げ終えた。彼は望むときにストライクを投げることができるという選手になっている」という試合後のコメントを紹介した。 大谷は、今シーズン本拠地で13試合に先発し6勝0敗、防御率1.95の成績。同メディアによると、本拠地で13試合以上に先発登板して無敗で防御率2.00以内の数字を残したのはメジャーリーグで過去にダラス・カイケル(2015年)、ホセ・ヘルナンデス(2013年)、ケニー・ロジャース(1998年)、オーレル・ハーシュハイザー(1985年)、テックス・ヒューソン(1944年)の5人しか達成していない記録で、大谷は6人目に加わった。また大谷の本拠地での防御率1.95は、ジャレッド・ウィーバー(2011年)以来、エンゼルスの先発投手で最も素晴らしい数字だという。 また同メディアは、本塁打王争いでも46本でトップを走るブルージェイズのウラジミール・ゲレーロJr.とロイヤルズのサルバドール・ペレスを1本差で追いかけていることを紹介し「投手として45本塁打を放って150三振を奪った選手は過去にいない」と続けた。 地元紙のオレンジカウンティレジスター紙も「エンゼルスのファンたちは、大谷が今シーズン最後のエンゼルスタジアムのマウンドから降りるときにスタンディングオベーションで彼への愛情を示した。大谷は彼らとエンゼルスが望むものを披露した」と称賛。 「7回を投げて1失点、10奪三振だったが、最後の結果は、全員が今シーズン、何度となく見てきたものだった」 大谷が好投を見せながらも援護がなく勝利投手となれず、結局、1-5で敗戦した“お馴染み”のパターンを皮肉を交えて伝えた。 気になるのは、大谷が2桁勝利を狙って今シーズン最終戦のマウンドに立つかどうか。 同紙は、「彼は、この試合で今シーズンの投球の仕事は終えたかもしれない。大谷の感触が良く、もう一度投げたければ、シアトルでの次の日曜日(10月3日)のシーズン最終戦で先発するかもしれない。一方で、エンゼルスが彼が(今シーズン)十分過ぎる以上に投げたとして、投手としてオフに向かわせるように判断するかもしれない」と、どちらの可能性もあることを指摘。 一方でMLB公式サイトは、「次の日曜日(10月3日)にシアトルでのシーズン最終戦でもう一度、先発するかもしれない」という可能性を報じていた。