日本とフランスでこんなに違う「実家の片づけ」。ものがいっぱいでも、捨てる選択肢はない
収納は広ければ広いほどよいというわけではない
今回の渡仏中に私たちが手をつけることができたのは洋服の一部と不必要書類・書籍類でした。 1階と2階のベッドルームのクローゼットなどにたくさんものが入っていたのは、子どもたちがいた頃はちょうどよかった家も、老夫婦2人暮らしには大きく、収納に余裕がありすぎて、見直す必要もなく暮らしていたからでしょう。 そのほかガレージもあり、そこに何年も前から箱やスーツケースが積み重なっていました。夫の祖父母の遺品なのですが、整理が辛いと思っているうちに義父母自身が歳を取り、現在に至ってしまったとのこと。といっても、車1台停めるのにギリギリのガレージだったらこんなにものを取っておくことはできなかったはず。家を建てるときに収納の広さを重視する人もいますが、住む人数によって適切な広さもあるのだと思いました。 夫の祖父母の遺品。こちらは本当に大切な書類などはもう無いはずなので、純粋に気持ちがお別れできるかどうかの判断になりますが、この勢いでお義父さんにがんばって欲しいと思いました。そうやって忙しくしていることで寂しい気持ちもまぎれているように感じます。これからも義父の片づけをフォローしていきます。
ペレ信子