事故から13年『福島第一原発』の今 880トンの『燃料デブリ』取り出しどうする…難航する廃炉作業「2051年までに完了」が目標
史上最悪レベルの事故から間もなく13年。 歴史上、前例のない「廃炉」の最前線では、一体何が起きているのか。 ■【動画で見る】事故からまもなく13年 福島第一原発 難航する廃炉作業「2051年までに完了」が目標 関西テレビ「newsランナー」の吉原キャスターが、福島第一原発を取材してきました。 【newsランナー 吉原功兼キャスター】「原子炉建屋の上の部分の骨組みがあらわになっていたり、奥にはがれきが残っていたりと、当時の爆発の激しさを今も感じることができます」 【東京電力 担当者】「正直、何が難関になるかというのも分からない」 2023年から始まった「処理水」の海洋放出や、今後、数十年かけて行う「廃炉」。 見えてきたのは、“安全”を“安心”に結びつけることの難しさです。
■あれから13年…現地は今
2024年2月、吉原キャスターが福島県に訪れました。 【newsランナー 吉原功兼キャスター】「福島県富岡町に来ています。2023年11月30日に避難指示が解除され、私が歩いている道路には入ることができますが、目の前にある家には入れません。そしてこの先は『帰還困難区域』になっていて、立ち入ることすらできません」 福島県では、原発事故で周辺が避難指示区域に指定され、多くの人たちが避難を余儀なくされました。今も2万6609人(2023年11月1日時点)がふるさとを離れて生活しています。 東日本大震災の後に発生した、福島第一原発の事故。 原子炉内の核燃料が溶け出す「メルトダウン」を起こしたほか、水素爆発によって、壊れた建屋から大量の放射性物質が漏れ出しました。 あれから13年…。現地は今どうなっているのでしょうか。 東京電力の担当者に、福島第一原発を案内してもらいました。
まず訪れたのは、事故を起こした1号機から4号機が見渡せるエリア。1号機では今、建屋の上部を取り囲む工事が進められています。 【東京電力ホールディングス 黛 知彦リスクコミュニケーター】「(1号機は)使用済み核燃料を取りたいのですが、排気塔の奥にがれきがたまっている。がれきを撤去すると、ほこりのような形で放射性物質が飛ぶかもしれないので、大きなカバーをかける準備をしている」 事故から13年がたちますが、1号機ではがれきの除去すらできていません。
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