「夫と不倫女を引き離して」3万件の相談にのってきた“別れさせ屋”が語る、男と女のリアル実態
夫と不倫相手を別れさせたい、元カレと今の彼女を別れさせたいなど、依頼者の希望に応え、自然な別れへと導く「別れさせ屋」。調査の仕方からターゲットに近づく驚きの方法、そして、週女世代の女性に多い「ある依頼」とは―。35年以上の歴史を持つ、業界最大手のプロがこっそり明かす。 【写真】息子と釣り合わない…息子と彼女を別れさせたい母親 「SNSが普及したことで出会いの場が広がり、世代を問わずネット経由で交際に発展することも一般的に。それに伴い不倫も増えていて、私たちへの依頼も、リアルではなくネットで知り合ったケースが5割近くを占めています」 そう話すのは「別れさせ屋」事業を営む1stグループの専務、望月雄介さん。
カップルの縁を切るのが仕事
「文字どおりカップルの縁を切るのが仕事で、当社では夫や妻と不倫相手を別れさせてほしいという案件が半数以上。『別れさせ』のご依頼は月に20~30件あります」(望月さん、以下同) 人間の感情を第三者が操り、ビジネスとしてやっていけるのかと疑問を抱かずにいられないが……。 「取り扱うものが人間関係そのものなので、成功率などを数字で伝えることはむずかしいです。たまに、いくらでもお金を積むので成功させてほしいという人もいるのですが、絶対ということは確約できません。また、相談の段階で、暴力やDVが絡む事件性があるものは、警察に任せるべきなのでお断りします」 別れさせ屋は探偵業から派生した仕事で、1stグループも、もとは探偵社だ。 「探偵社は浮気調査のご依頼が多く、例えば夫を調査して女性とホテルに入る写真など不貞の証拠が取れたとき、妻が離婚したい場合は離婚調停や裁判でその証拠を使う。でも実は、クロとわかっても離婚したくないというお客さんも一定数いるんです。証拠を夫に突きつけても、探偵を使ったとわかれば夫婦の信頼関係は崩れて、再構築は困難。そこで、“不倫相手が特定できたなら別れさせたい”という要望に応えるべく生まれたのが、この事業です」 別れさせ屋は、いわばどうしても気持ちの整理がつけられない人たちの最後のとりで、というべきか。