WBO世界ライトフライ級1位岩田翔吉「効かせたらがっつりいく」6日に世界前哨戦
プロボクシングWBC、WBO世界ライトフライ級1位岩田翔吉(28=帝拳)が世界再挑戦をアピールする1戦に臨む。 6日に東京・後楽園ホールで、東洋太平洋同級6位ジャジール・トリニダード(26=フィリピン)との同級10回戦を控える。今年1月、元IBF世界ミニマム級王者レネ・マーク・クアルト(フィリピン)から4度のダウンを奪って6回TKO勝利を挙げて以来、約6カ月ぶりのリングとなる岩田は「前回の試合で元世界王者に勝ち、もう1試合、全勝のフィリピンの相手と試合ができる。強いところをアピールしたい」と強い意気込みを示した。 22年11月、当時のWBO世界同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に判定負けを喫した後から3連続KO勝利中と好調をキープしている。ジムワークでは基本に立ち返ったメニューも意識している岩田は「冷静に戦うけれど、効かせたら、がっつりいきたい。ボクシングファンの人、会場に来てくれる人が見たいのはKOだと思う。プロなので、常に意識している。KOを意識しつつも冷静にやるべきことを遂行していきたい。スパーリングでも、それができるようになってきた」とリング上での気持ちのコントロールにも手応えがある。 先月、WBO王者ゴンサレスが王座を返上し、フライ級に転向。WBOライトフライ級王座は空位となっており、いずれ王座決定戦の指令が出る見通しだ。WBO同級1位の岩田が燃えないはずがない。「挑戦させてもらえるタイミングはくると思ってやる。世界戦をよりみんなが見たくなるようなパフォーマンスをしたいと思う」と静かに燃えていた。【藤中栄二】