新NISAつみたて投資枠対象投信研究(1)、国内資産残高トップは「ひふみプラス」、パフォーマンスは?
一方、対象投信のパフォーマンスを比較すると、過去3年(年率)トータルリターンでは、トップが「日経平均高配当利回り株ファンド」の32.55%、第2位が「大和住銀DC国内株式ファンド」の22.21%、第3位が「ニッセイ 日本株ファンド」の16.23%になった。いずれもアクティブ投信だ。それぞれ、割安株に投資するバリュー投資を軸にして銘柄選定を行っているファンドだ。代表的な国内インデックスに連動する「東京海上セレクション・日本株TOPIX」が15.85%、「SMBC・DCインデックスファンド(日経225)」が12.14%だったことと比較すると、上位2ファンドの突出したパフォーマンスが目立つ。
そして、インデックス投信の中では「JPX日経インデックス400」に連動する投信が一番成績が良かった。「ニッセイ JPX日経400インデックスファンド」の3年(年率)トータルリターンは16.04%で、「つみたて投資枠」対象投信の中で第4位の成績だった。
ここで「指定インデックス」といわれる国内株式の3つのインデックスについて簡単に特徴を整理したい。まず、もっとも歴史がある「日経225(日経平均株価)」は、旧東証1部(現東証プライム市場)上場銘柄の中から、流動性の高い銘柄を中心に業種分散を考慮しながら日本を代表する225銘柄を選定する。指数は、いわゆる「成長株(グロース)」の性格が強く、ウエルスアドバイザーのカテゴリー分類では「国内大型グロース」に分類されている。「TOPIX」は旧東証1部上場(現在のプライム市場とスタンダード市場)の全企業約1900社を対象とし、時価総額加重平均で全銘柄を使って指数を構成している。市場全体を表す指数であり、大型株の影響を受けやすい指数だが、「成長株(グロース)」と「割安株(バリュー)」の性格は混ざり合っており、ウエルスアドバイザーのカテゴリーでは「国内大型ブレンド」に分類される。