尹大統領「銃や斧で国会の扉を壊せ…4人1組で議員1人ずつ背負って出てこい」
検察特別捜査本部、尹大統領が戒厳当日に自ら指示した状況を発表
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が非常戒厳令宣布直後に「銃を撃ってでも国会の扉を壊せ」、「戒厳が解除されても2回、3回戒厳令を宣布すれば済む」とし、国会の非常戒厳解除議決を妨げるために現場の指揮官に自ら指示を出した情況が明らかになった。 27日にキム・ヨンヒョン前国防部長官を内乱の重要任務従事などの疑いで拘束起訴した検察非常戒厳特別捜査本部(本部長・パク・セヒョン高等検察庁長)の捜査結果によると、尹大統領は3日夜、イ・ジヌ首都防衛司令官に電話をかけ、「まだ(本会場に)入れないのか。本会議場に行って、4人1組で1人ずつ背負って出てくるように指示しろ」、「まだ入れないのか、一体何をしているのか、扉を壊してでも入って、(国会議員たちを)引きずり出せ。銃を撃ってでも扉を壊して入って引きずり出せ」と指示したことが分かった。尹大統領は国会の議決で戒厳解除要求案が可決された後も、イ司令官に電話し「国会議員が190人入ってきたというが、実際に190人が入ってきたかどうかは確認もできない」、「だから私が戒厳令が宣布される前に兵力を動かすべきだと言っていたのに、皆反対して」、「解除されたとしても2回、3回戒厳令を宣布すれば済むことだから、引き続き進めろ」と繰り返し国会議員の逮捕を指示したという。 尹大統領はまた、クァク・チョングン特殊戦司令官にも電話をかけ、「まだ国会内で議決定足数が満たされていないようだから、早く国会の中に入って議事堂の中にいる人たちを連れ出せ」、「扉を斧で壊してでも中に入って全員引きずり出せ」と指示したという。尹大統領のこのような指示は、検察が拘束された軍司令官らを対象に確認した内容だ。しかし、尹大統領側は「逮捕の『逮』の字も口に出したことがない」として、容疑を正面から否定している。 カン・ジェグ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )